「編集ゼミ」について

講師の飯田です。

僕は今年の初めから、編集者/ライターの廣川淳哉さんと一緒に、「編集ゼミ」という課外活動をおこなっています。廣川さんは僕と同い年で、出身地も同じなのですが(ただし、知り合ったのは6年ほど前、東京でのことでした)、今は東京在住なので、ゼミはどうしても不定期開催となります。

ひとことで「編集」といっても、書籍や雑誌のような活字メディアと映画やテレビのような映像メディアでは、その内容は大きく異なります。したがって、ひとことで言い表すのは難しいですが、「編集」とは、メディアをつくる過程で情報素材を整理するための知識や技能、といったところでしょうか。それぞれのメディアの編集に特化した学習はもちろん重要ですが、複数のメディアに共通する基礎的な素養として、しかしあくまでも実践的に、編集という営みを学ぼうというのがゼミのねらいです。

メディア情報文化学科には、「マスメディア論」「映像メディア論」「プリントメディア論」「ゲームメディア論」「教育メディア論」といった、さまざまなメディアに関する講義が揃っています。それに対して、複数のメディアに関連する「編集」というものについて、横断的に学ぶ機会として、正規のカリキュラムとは別に、課外活動として参加希望者を募り、活動を始めることにしました。

廣川さんが先日おこなったワークショップでは、雑誌を(文字通り)分解し、表紙の文字とその配置を手がかりに、誌面の構造を理解するということをしました。こうしたトレーニングを積み重ねるのと併せて、地元企業のウェブサイトを実際に制作するという実践活動も始める予定です。

広い意味で「編集」に関する知識や技能は、何らかのメディアに携わる業種や職種に限らず、情報が溢れる社会を生きている僕たちの日常生活において、さまざまな局面で役に立つものです。このゼミの成果は、ブログで継続的にご紹介していきたいと思います。

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