こんばんは、阿部純です。こちらでも予告しておりました通り、昨日のことになりますが、「地域と広報」の授業において、尾道のまちづくりに広く関わっていらっしゃる村上博郁さん(NPO法人まちづくりプロジェクトiD尾道 代表理事)をお招きし、まちづくりの「極意」(!)をお伺いしました。

まちづくり、と聞いてみなさんは何を思い浮かべるでしょうか?いろんな人と関わるのは楽しそう、でも、活動を起こしていく・続けていくとなるととても大変そう、固そうといった印象をお持ちでしょうか。村上さんの尾道地域を中心とした地域活動のお話を聴きながら印象的だったことは、「こうやらなければならない!」といった堅苦しさが全くなく、「おもしろいことをやっていれば、自然におもしろい人が集まるよね」という、ごくごく自然な気持ちから動き始めたということでした。尾道には空き家がいっぱいある、という現状を見て、ビジネスに携わる人だったら「人も少ないのでチャンスなし」と判断されるかもしれないですが、村上さんはドイツの空き家活用の事例を体感していらしゃったこともあり、「安く家が借りられて、景観もよければ人が集まるチャンス」があると考え、近隣の仲間たちと「おもしろいこと」を模索し始めたのだそうです。人が集まるようになって、喫茶店がほしいな、空き家再生事業もできるかなと次なる展開が生まれてきたとのことでした。

その「おもしろいこと」の着想には、”架空の有名人をつくってしまう”といったトンデモなアイディアもあり、そういった企画のつながりの中で、地域のメディアとの連携もできてきたとのこと。喫茶店を作る際には、お茶のことも相当勉強されたと聞いています。「おもしろいこと」を考えるその土台には、ただただアイディアだけで物事を発進させないための丁寧な手続きがあることも忘れてはいけない、ということもよくわかりました。集まってくださった先生方、学生のみなさんからの質問も盛んで、現場で動いている方のお話を聴く醍醐味を共有できました。

いま、福山大学では松永地域で「おもしろい」交流空間をつくっていくプロジェクトが動き始めています。村上さんたちのプロジェクトとも連携をとりつつ、ここ備後地域を見直すきっかけにしたいなと考えています。

最後になりましたが、村上さん、お忙しい中お越しいただきましてありがとうございました!!つづきは、まちのなかで!!

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