こんにちは。阿部純です。新年明けて、はじめての投稿となります。今年もよろしくお願いいたします。

今回は、私が担当している「地域と広報」の授業内で行っている、備後地域の活動調査の様子をお伝えします。この授業では、前にも、尾道でカフェやイベントを通してのまちづくりを進めていらっしゃる村上さんをお招きしてのゲストレクチャーを行いましたが、授業の後半では、教室の外に出て実際の活動現場に赴いて調査し、それらの事例から考える「地域」や「まちづくりとは」といったことを発表するという流れで進めています。グループに分かれてそれぞれ調査を進めており、インタビューに行くグループや、歴史資料にあたって調べていくグループもあり(ex. 福山城を中心とする城下町がどのような流れを経て成立したのか?)、調査対象や方法はグループによっても様々です。

先週は、尾道にあります光明寺会館に取材に行くグループがありましたので、私も少しだけ参加させてもらいました。光明寺会館は、尾道駅から歩いて5分くらいのお寺の中にある2階建ての建物で、6年前から進められているAIR(アーティスオ・イン・レジデンス)尾道の拠点となっているところです。1階はカフェ、2階はギャラリーとなっており、尾道市立大の芸術文化学部の学生たちや尾道に住む若手のアーティストの方々の展示など、さまざまなアートイベントが行われてきました。

1階のカフェスペースでは、ちょうどこれまでのドキュメントづくりが行われていたところで、AIRの代表である尾道市立大の小野先生と、空き家再生プロジェクトなども協力している東京工業大学の院生のお二人、そしてAIRcafeを中心にAIRの活動を支えている亀井さんにお話を伺うことができました。

小野先生からは、10年前に尾道に移って空き家の存在感に気づき、これらをつかったアート活動ができないかと模索されていたこと、いまや空き家再生は近隣のみなさんの理解を得られているが、そこに至るまでに時間と労力をかけてきたこと、尾道市立大の学生にも入ってもらいつつ2006年あたりから手ごたえを得られるようになって、空き家再生プロジェクトも始まっていよいよ尾道の空き家事業が本格化してきたときに、海外のアーティストを呼んでのレジデンス事業や、若手アーティストのスタジオを回るツアーなどの企画が立ち上がって…といったお話を丁寧にしていただきました。今回、お話を聴きに行った学生たちにとっては、自分の住まう尾道にこんな活動があったのかと驚きつつも、アーティスト・イン・レジデンス事業の歴史にも触れつつ楽しく調査していたようでした。

↑こんな感じで、写真もたくさん撮らせていただきました。発表は来週の授業時となっています。光明寺会館グループ含め、みなさんの渾身の調査結果・分析を楽しみにしております!!今回、取材にご協力してくださったみなさま、どうもありがとうございました!!!!

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