第9回ドキュメンタリードラマ研究会だん

2023年2月4日(土)の立春に,すごい皆さんと研究会を催しました。
今回のブログでは,第9回ドキュメンタリードラマ研究会について書きます。

日本映像学会には20の研究会があります。
2015年から研究会を開催してきたドキュメンタリードラマ研究会は,
日本映像学会の中では珍しいテレビ番組を中心に取り上げる研究会です。

第9回の今回は,『アメリカ横断ウルトラクイズ』と『世界ウルルン滞在記』の
制作に携わられていた白井博さん(テレビマンユニオン取締役副会長)と
保坂久司さん(テレビマンユニオンディレクター)をお呼びして,
今野勉さん(テレビマンユニオン最高顧問)と共にディスカッションを行いました。

日本の放送史及びテレビ史に名を刻む皆さんの横に並んで,
テレビっ子の私は研究者の仮面なんて放っぽり出して
好き勝手話してきました。
番組制作の秘話をお聞きできたのはもちろんのこと,
当時はほとんど意識されていなかったジェンダーのことまでお話しできて大満足でした。

また研究会で発表する予定があるので、ご報告しようと思います。
(ああああ〜準備頑張らなくては〜〜〜)

保育園の発表会の映像配信

メディア・映像学科3年生3名とスマートシステム学科3年生1名が、地元の保育園で開催された発表会のYouTubeLIVE配信に協力しました。指揮を執ったメディア・映像学科3年の松原さんから、当日の様子が届きましたのでお伝えします.


当日は朝5時に起床、機材の最終チェックを行いました。

その後、他のスタッフを車で拾いつつ、会場の保育園に向かいました。8時ごろに保育園に着き、すぐに機材のセッティングとリハーサルを行いました。

発表会の様子は掲載できませんが、発表会終了まで、大きなトラブルもなく、無事に任務を完了することができました。

今回の配信で良かった点は、2022年10月に開催された福山大学キャンパスイルミネーション点灯式の配信の経験を活かすことができたことと、保護者の皆様へ配信の案内を手厚く行うことができたことです。その結果、多くの方にLIVE配信をご覧いただくことができました。反省点は、やや安請け合いをしてしまったため、準備不足で臨んでしまったことや、当日来場されていた保護者の皆様へのあいさつ・撮影の説明が不十分であったことなどです。
今後も、こういった学外での活動に積極的に取り組みたいと思っています。


メディア・映像学科では、地域の商店街の活性化に協力したり、学生自身が地元映画館での映画上映会を企画・運営するなど、学科の授業で体得した知見を地域のなかで発揮する機会を多く設けています。今回の活動も、学生にとって非常に有益な経験になったのではないでしょうか。

なお、松原さんはドローンの免許も取得しており、これを活用して「福山大学薬学部開設40周年の記念動画」の撮影にも協力しています。記念動画はコチラからご覧いただけます。ドローンの映像は1:40くらいからです。

学生のブログライター1号

以前のブログでビブリオバトルに参加した3年生・髙田さんのことを紹介しましたが、その時の言葉による表現活動が彼女にとって大変刺激になったようで、文章を書いて表現する活動にも取り組んでみたいと私のところに相談に来ました。ならばということで、主に学科教員が執筆しているこのブログに、髙田さんにもライターとして登場してもらってはどうかと思いついたのです。

せっかくですから、まずは彼女の自己紹介から。

■■■■■

髙田結衣と申します。私は現在、メディア・映像という学科の3年生に在籍しています。メディアの歴史やカメラの扱い方、グループでACジャパンの広告学生賞に応募するCMを作成したり、自分でドラマを作ったり、様々なことを学科で学んでいます。

私がこの学科を選んだのは、メディアを深く学んでみたいと思ったからでした。小さい頃から文章を書くことが好きだった私は、作文などの文字を使って人に情報を伝えることが得意でした。そこから映像等などの文章ではないメディアにも深く興味を持ったのがきっかけです。そして今は卒論卒業研究・卒業制作としてゲームを制作しています。

私はゲームが大好きで、自身でゲームをプレイするだけでなくYouTubeでゲーム実況を検索しては様々な動画を見る毎日を送っていました。そんな中、先輩が卒業制作でゲームを制作していると知り、自分でもゲーム制作にチャレンジしてみたい!と思い、去年の4月からゲーム制作に取り組んでいます。私が今制作しているゲームの種類は2Dのドット絵RPGゲームと呼ばれるタイプのものです。3Dのゲームが主流な今、2Dのドット絵ゲームって何?と思われる方が多いのではないかと思います。2Dのドット絵ゲームは、簡単に言うと初代マリオや初代ポケモンなどのようにピクセルで描いた絵が平面上で動くゲームのことです。

時代が進み3Dゲームへと移行している今、なぜ2Dゲームを作りたいと思ったのか。ゲームを制作しようと決めた際に、3Dゲームと2Dゲームを比べ、3Dになくて2Dにあるものは何だろうと考えてみました。私はプレイヤーが想像して楽しむ力だと思ったのです。3Dのゲームはアイテムやマップなどリアルに描かれており想像をしなくてもゲームを楽しむことが出来るのですが、それに対して2Dは全てのイラストがドット絵で描かれています。そのためアイテムの細かい姿・形をプレイヤー自身で想像する余地があるのです。そんな2Dのドット絵ゲームのメリットを活かして、プレイヤーの想像力を掻き立てるようなゲームにしたいと思い2Dで作ることにしたので

「あなたの操作で主人公の未来が変わる」

今回制作するゲームのコンセプトです。異世界に迷い込んだ少女の脱出劇を今回のゲームとして描くのですが、ストーリー上多くの分岐が存在します。プレイヤーはその都度選択を迫られますが、結果、様々な解釈ができるそんなゲームにしていくつもりです。

キャクターデザイン、物語の構成、マップやアイテムの配置などゲームを制作する上でやらないといけないことが沢山あるのですが、その中で私が最も大変だと思うことはプログラミング、この一択です。授業内でしか触れたことのないプログラミングは、インターネットで調べながら、先生に聞きながらなんとかちょっとずつ・・・。本当に大変な作業で気持ちが折れそうになるときもあるのですが、自分の思い通りにゲームが実行されたときには楽しさがこみ上げてきます。これから就職活動も本格的に始まりとても大変ですが、今年の冬までに自分の実力を全て出せるように頑張りたいと思います。

そして、これからメディア・映像学科の学生ブログライターの1人として、学生目線で学科の情報をお伝えしたいと思っています。よろしくお願いします!

■■■■■

髙田さんがこれから執筆する記事に期待したいと思います(´ー`)

Winter Fieldworkだん!

冬季休業に入る前日,授業終了後に新幹線に飛び乗って,翌日から東京都港区にあるNHK放送博物館と横浜市にある放送ライブラリー,そして鎌倉市で開催中の「鎌倉殿の13人 大河ドラマ館」と川喜多映画記念館でフィールドワークしました。

放送博物館では,ラジオ塔に関する内部資料を調査したのですが,その棚の前をいつも通り過ぎているのに,初めて目に止まった「NHK営業総局」の文字。

これまでの調査で,ラジオ塔は計画部(後に企画課)が建設していることはわかっていたのですが,その部署が現在どうなっているかまでは突き止められていなかったので,まさかNHK営業総局が関わっているとは思いもしませんでした。しかし,なぜかこの日だけは気になったNHK営業総局の文字に惹かれてページをめくってみると,今まで発掘できていなかったラジオ塔の写真が掲載されていたのです(すぐに「日本の古本屋」で注文したことは言うまでもありません。高かったー!)。今回はこれ以外にも,NHK旧友会の会報の中に博士論文を執筆している頃から探していたテレビドキュメンタリー制作者の回顧録が見つかり,テレビドキュメンタリーは教育局が作るべきものであり,報道局が作るなんてとんでもない!と考えられていた証拠が見つかりました。帰りはもちろん愛宕神社の「出世の石段」を使いました。経営者や起業家がよくこの階段を登ってお参りしています。野望をお持ちの方はぜひ!

そして放送ライブラリーでは「障害」をキーワードにテレビドキュメンタリーを検索して,いくつかの番組を視聴しました。ここでは新たに気づいたこととして,障害児のケアを行ってきたのは多くが女性であり,男性がそこに参加している姿はほとんど記録されてこなかったと言うことです(作業療法などの指示を出す姿はありますが、実際は何もしない…)。この辺りを今後どのように分析すべきかはじっくり考える必要がありそうです。

それから,大河ドラマ館と川喜多映画記念館では資料の展示方法やアーカイブの仕方などを調べてきました。大河ドラマ館は大賑わいで,あまり一つひとつをじっくりみることはできませんでしたが,ドラマの枠を超えて現実世界でもドラマの世界を楽しもうとする人々の姿を見ることができたのは大きな収穫でした。こうしてまとめてみると,神奈川県にはメディアを研究する施設がたくさんあるので,映画について調べたり,テレビやラジオ,新聞について調べたりすることが簡単にできます。メディア環境の違いを考えることもメディア教育と繋がっていくのかな…と思った年末のフィールドワークでした。

授業紹介:メディア実践

後期(9月下旬~)に実施されている授業である「メディア実践(調査)、(支援)」の紹介です。この授業の目的の一つは「多様な表現や創作をするための手法理解とそれを実践する能力」を身に付けることです。具体的には30秒程度の広告動画を2年生と3年生の混在するグループで制作します。グループでの制作活動をつうじて、コミュニケーションの力、議論する力、データ共有や共同編集のための管理能力、制作工程管理の力などを高めていきます。また、制作した動画の一部はACジャパン広告学生賞への応募作品となります。

制作のためのグループ内のディスカッションや具体的な作業は対面で何度も繰り返し行われます。グループの活動では報告、連絡、相談といったことは重要です。これができていないとグループ内でメンバー間の衝突が起きます。しかし、複数学年でのグループなので日常の活動は学年ごとにバラバラで全員が集まることはできません。そこで解決方法の一つとして、学習支援システム「セレッソ」の掲示板を活用してます。また、授業時間外の相談や連絡などには掲示板に加え、メール、SNSなども活用しています。これらの工夫で衝突問題を解決しつつ、上の画像のように、グループごとに特徴のある、多様な表現を使った広告動画ができています。

学修支援システム「セレッソ」を使った作業や討論の記録
修支援システム「セレッソ」を使った作業や討論の記録

以上、コミュニケーションの難しい複数学年のグループ制作を通じて、コミュニケーションスキルを高める授業の紹介でした。

メディア・映像学科を対象とした令和4年度就職体験発表会の開催

こんにちは

昨日、12月7日(水)に、メディア・映像学科の学生を対象とした就職体験発表会が開催されました。

メディア・映像学科は、例年100%の内定率を達成しています。

当日、貴重な体験談を話してくれたのは、今年、就職活動を体験した4年生4名です。 発表会には、メディア・映像学科の3年生が参加しました。

発表した先輩たちは、メディア系の企業と一般企業とそのメディア関係部門に内定した学生です。

発表内容は、
 1)内定した企業
 2)就活を始めた時期
 3)エントリーした企業の数
 4)就活での、試験の内容(一般常識、SPI、面接など)
 5)新型コロナの状態での就活について(Zoomでの面接や注意する点など)
 6)就活の体験として、重要だと思うこと、または、アドバイス
 7)その他、気付いた点など
などです。先輩たちの実体験から貴重な話をしてくれました。

参加した学生たちは、先輩の貴重な体験談を真剣に聞いていました。
発表内容については、ノートやスマートフォンに書き込んでいいます。

発表の後には、3年生が積極的に質問をしていました。

3年生は年が明けると、いよいよ就職活動が始まります。

頑張れ、3年生。

「CG映像制作」の講義で鞆の浦に取材に行きました

メディア・映像学科2年次で履修する「CG映像制作」では、福山市鞆の浦の町並みを3次元コンピュータグラフィックス(3DCG)で再現するという試みを行っています。先日、3DCG制作に必要は写真を撮るために受講生のみなさんと鞆の浦に取材に行ってきました。

鞆の浦のシンボルとも言える常夜灯付近の取材の様子です。

常夜灯付近のお店の全景を撮影中です。

建物の全体像や、看板や壁などのパーツの写真などを約1時間撮影しました。この後、撮影した写真を基に3DCG制作を進めていく予定です。

下の写真は過去に制作したCGです。3DCG制作はかなりの時間を要しますが、今年度も頑張って制作してほしいと思っています。

19号館の小さな変化

19号館がちょっとずつ進化していることは,以前のブログ(例えばこちら)でお伝えしましたが,11月に入ってから19号館に小さな変化が起きました。

これまで女性用トイレにだけ設置していたサニタリーボックスを,19号館の「すべて」のトイレに設置しました。またこのバージョンアップにより大容量化&足踏み式に変わり,トイレを利用するすべての人が使いやすいようになりました。
(もちろん改良すべき箇所はまだありますが,一歩ずつ少しずつ…)

この取り組みは,19号館というメディアが発するメッセージを変更するため,二つの目的をもって行っています。一つは,福山大学で学修する「すべて」の学生が過ごしやすいようにトイレを進化させること。もう一つは,トイレを通して行われてきた「透明な」性差別と向き合うことです。

例えば,TOTOのユニバーサルデザインの試みの一つが,「多様なセクシュアリティーLGBTーが心地よく使えるパブリックトイレとは?」という記事で報告されているのですが,ここに気になる一文があります。それは,「既存の男性用・女性用に分けられたトイレは心理的に入りにくく、トイレの利用を我慢しているなど切実な悩みを抱えています」と。この問題は,メディア・映像学科が入っている19号館も抱えています。

そこで,メディア・映像学科が最初に着手したのが,
(1)大容量で足踏み式のサニタリーボックスへ既存のものから変更
(2)19号館の「すべて」の個室トイレにサニタリーボックスを設置
するという試みです。

今年の春先にNHKでも報じられたように,サニタリーボックスを必要とする人の性別はどれか一つに限られるものではありません。使用したい理由はさまざまですが,もし「既存の男性用・女性用に分けられたトイレ」の運用ルールによって使用できない/使えない状況なのだとしたら,その運用ルールは改良する必要がある。そこで,メディア・映像学科では「すべて」の個室トイレにサニタリーボックスを設置して,「既存の男性用・女性用に分けられたトイレ」の運用ルールをマイナーチェンジすることにしました。

もちろん,これから「オールジェンダートイレ」や「誰でもトイレ」といったものへこの試みを発展させていきたいと思っていますが,まずは小さな変化を起こそうと私たちは動き始めました。

こうしたアファーマティブ・アクションがメディア・映像学科の学生の笑顔につながるのだとしたら,19号館というメディアを「私たちの手」で作り直す試みは小さな変化でも,素敵な未来を運んでくるはずです。なぜなら,誰もが共に幸せに生きる社会をメディアによって実現することが私たちの使命でもあるからです。

ビブリオバトルに学科学生が参加

ビブリオバトルってご存知でしょうか。ざっくり言ってしまえば「おすすめの本を紹介し合うイベント」なんですが、学祭に合わせて附属図書館で開催されました。今年はメディア・映像学科から2名の学生が参加をしてくれました。

1人目は3年生・寄光真衣さん。「解くだけで一生使える知識が学べる!クイズ de デザイン」という本の紹介でした。タイトルだけを聞くと、どこで何がどのように結びつくのかわからなさそうな一冊ですが、いやいやなんの。興味のそそられる紹介をしてくれました。

2人目は同じく3年の髙田結衣さん。「櫻子さんの足元には死体が埋まっている」というミステリー。私も何冊か読んだことのあるシリーズです。髙田さんはちょっとした小道具を仕込んでくるなど、発表に向けて準備をしてきた様子が伺えました。

参加をした二人に少し話を聞いてみました。

寄光:「クイズ本は他の人が取り上げないだろうし、興味を持ってもらえるかもと思いながら参加をしました。やってみて、上手な人は想像を掻き立てる表現ができているなぁと感じました。もし、参加をしてみたいと思った人は、自分が面白いと思ったことを大事にすることがポイントになると思います」

髙田:「最初は緊張したんですが、自分の好きな本を紹介することがこんなに楽しいんだと気づきました。今後参加する人は自信を持ってハキハキ話せば、自ずと本の魅力が伝わると思います」

久々の対面での開催となったビブリオバトル。それぞれの発表後、ディスカッションや投票を経て、チャンプ本が決められるんですが、今年は髙田さんが選ばれました。11月に広島大学で行われる中国Bブロックの大会に参加することになります。次の大会まであまり時間はないんですが、今回の振り返りをふまえて、より良い発表ができるよう学科としても応援したいと思います。

なお、今回のビブリオバトルは学長室ブログでも紹介されています。

レポート相談会

このブログは学科の学生さん、関係者のみなさまに向けて書いております。

 メディア・映像学科ではレポート作成の困りごと相談に応じる学修支援を水曜日5時限目に実施しています。

レポート相談会

相談場所は19号館4階19405教室で、1名の教員が待機しています。担当教員は当番制で学科の掲示板に日程は掲示されています。

レポート作成で困っている場合は、是非、来室してください。