こんにちは。ただいま期末試験中で学生のみなさんも教員も大忙しですが、今日は教員・阿部の最近の活動紹介をさせてください。3つあります。
●1つ目は、今月の『東京人』という冊子に「江戸の墓所録からフェイスブックまでー:メディアにみる掃苔の変容」という文章を寄稿しています。『東京人』は、
東京を舞台に生きるヒト”東京人”のあり方を模索し、
彼らが創り上げていく歴史・文化・風俗・建築物・文学・風景など
東京という舞台が生み出す様々な事象を、毎号の特集で探っていきます。
上記にありますように、東京に住む人々や暮らしに関する物事(地下鉄、文化財~花街建築、文化人、食…)に焦点をあてた特集を設定して読ませる雑誌です。東京は文化人の墓が多いこともあって、『東京人』の中でも文化人の墓については何度も特集されています。私は大学院から死を伝えるメディアとしての墓の文化史研究をやっておりますので、『東京人』もよく読んでいました。そんな事情もありまして、今回このような形で寄稿させてもらえたことにとても感謝しています。『東京人』という性格柄、なかなかこちらの地域の本屋では見かけない雑誌かもしれませんが、都市圏の本屋にはあると思いますのでお出かけの際にはチェックしてみてください。(こんなことも研究になるのだなということがわかっていただけるかと思います。。)
●2つ目は、今月22日に鳥取・鹿野で開催される「いんしゅう鹿野まちづくり合宿」に登壇します。今回は「地域を活かし、地域に生きる」がテーマで、私からは地域の小さなメディアにまつわる活動について話す予定です。尾道の方々と作っているzineについてもお話しつつ、他にもこの地域で起こっている小さなメディア活動のことを紹介し、東京で見ていたこととの相違点や共通項をお話できればと、ここのところ休みの日を利用して調査をしています。ここで話す内容は来年度の授業でも紹介したいと思っていますが、倉敷や神山、鹿野といった近隣地域での現在進行形の活動を知るチャンスでもありますので、ご都合のつく方は鹿野で会えたらうれしいです。
●最後は、zine繋がりのお知らせです。2月7日~16日まで、岡山にありますpieni..deuxというギャラリースペースで「ZINE展 それぞれの本のかたち3」が開催されています。去年もおじゃましましたが、岡山を中心とした中四国地域のzineや小冊子が所狭しと集まる、かなり貴重な機会です。先ほどちらと触れました尾道で作っている「AIRzine」も出品しています。会期が短いですが、世の中には小さな表現がこんなにうごめいているんだ!ということを知ることもできますし、デザインの勉強にもなりますのでデザインだったり表現に少しでも興味のある学生のみなさんはぜひ足を運んでみてください。
【ZINE展 それぞれの本のかたち3】
2014年2月7日(金)〜2月16日(日)
12時〜19時(最終日17時まで)
場所 岡山市北区出石町1-4-6
pieni..deux
tel086-231-6420
zineとは、個人の手で、構成、デザイン、印刷し、販
zine展ブログ
http://
阿部先生,ご活躍を拝見し,たのもしく思います。メディア情報文化学科の学生の中から,このように社会に関心をもち,社会に発信できる人が出てくることを願ってやみません。
鳥取県鹿野町は私の故郷です。私は高校まで鳥取に住んでいました。でも田舎がいやで,いわば故郷をいったん捨てた人間です。でも,私の弟と妹は,鹿野の町で,環境を守る活動や町おこしの活動に携わっています。きょうだいだけでなく,大勢の人が,故郷を大事に守ってくれていて,それで私は時々里帰りができる,というわけです。感謝,感謝。
阿部先生は,どんな目で鹿野を見ているのかな?
青野先生、どうもありがとうございます!鹿野に行くたびに、先生のことを思い浮かべます。鹿野は気候は厳しいと思いますが、人も町もおおらかで気持ちの良いところですね。
こちらに赴任した2012年より鳥取には縁がありまして、鳥取大学企画の地域プロジェクトで話をしたりですとか、既に鹿野にも2回ほどおじゃましています。鳥取、鹿野と、それぞれのサイズ感で地域活動が行われていて、それらがネットワークをゆるくもちつつ進められているのを見て、この原動力は…!と思いながら毎回参加させていただいています。城下町であり共同体の文化行事が根付いていることや、鳥の劇場という新しい文化拠点があることも大きいと思いますが、何よりも地域活動をしている方々が他の地域の状況を足を使って見に行って「交通」していることが、単なる田舎に留まらない勢いを生んでいるのではないか、と思っています。今回もしかと勉強して参ります!