こんにちは。メディア・映像学科の安田です。
私は今、1年間の研修のためオランダ、アムステルダムに来ています。

こちらの写真作品の調査や自分の制作が主な目的なのですが、関連して写真関連の展示にも足を運んでいます。先日は、オランダの現代写真のフェア<Unseen Photofestival>に行って来ました。

「現代写真のフェア」…といってもなんのことか、と思われる方もいるかもしれませんが、主に、写真を作品として販売しているギャラリーが集まり作品を展示、それを観客が見たり買ったりするために集まってくる、というイベントです。

世界中で写真祭のイベントは開かれているのですが、ここの特徴は、現代の作品がほとんどなことと、敷居の低い感じです。入場料は安いとは言えないのですが、子供から大人まで大勢の観客で3日間の会期中は大にぎわいになります。

メインの会場は元ガス工場で、その巨大な円筒形の構造の中に壁を建て、そこが展示空間になっています。

建物の外側は古くても中はピカピカ、というのがアムステルダム流のような感じもするのですが、こういった最先端のイベントでは逆に大胆に古いものを見せているような印象もあります。

学生作品を見せる展示も、ポスターをどんどん構造物に貼って行くようなチャレンジングなものになっていました。作品そのものをしっかり見せるというよりは、熱や勢いを見せたい、というような感じでしょうか。

他にも、本を販売するブースもありこちらも人で一杯です。

その他にも、写真+教育に関わるNPOの展示や若い作家の紹介など、いわゆる「写真」のイメージを変えて行くようなものも見せられていました。

ざっと紹介しただけですが、写真を取り巻く熱気のようなもの、少しは感じていただけたでしょうか。「現代写真」というと、なんだか遠いもののようにも思われるかもしれないのですが、写真もまた世界共通で人を動かすメディアの一つです。今回紹介したフェアでも、日本からの作品も多く紹介されています。普段意識していなくても、世界とつながっているともいえるでしょうか。
メディア・映像学科のこれからの授業でも、こういったつながりを意識できるようなことをやっていきたいと考えています。
アムステルダムからの報告もまだ続きます。どうぞよろしくお願いいたします。

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