1年生のとある授業でビブリオバトル的な活動に取り組んでみました。ビブリオバトルにはちゃんとしたルールがあるんですが、今回はバトル要素を少し薄めて、本を紹介し合う活動してみました。というわけで、あくまでビブリオバトル的ななにか、です。雰囲気は大事ですので、図書館のラーニング・コモンズで行いました。
図書館で気になる本を探してもらい、グループで選んだ関する紹介をするという流れです。メディア・映像学科らしい本を選んだ人もいれば、マニアックな本(そんな本が大学の図書館にあるんだなというような本)もありました。せっかくですから、一覧にしてみました。
- 「手紙屋」 ~僕の就職活動を変えた十通の手紙~
- これからを生き抜くために大学時代にすべきこと
- 面白くて眠れなくなるウンチ学
- 大谷翔平 日本の野球を変えた二刀流
- 線一本からはじめる伝わる絵の描き方 ロジカルデッサンの技法
- 新訳『ドラえもん』
- チーズはどこへ消えた?
- 日本の給料&職業図鑑
- バカの壁
- ミッキーマウスの憂鬱
- 怪獣古生物大襲撃
- もっと犬に言いたい たくさんのこと
- medium 霊媒探偵城塚翡翠
今回は細かいことはあまり気にせず、みんなに知ってほしいことを意識して話すようにしてもらいました。それでも、例えば時間がかなり余ってしまうなど、なかなか難しいようでした。
私が授業でこのビブリオバトル的ななにかをやってみたのは、1年生に大学図書館を知ってもらうこと、活字にしっかり慣れてもらうこと、学生同士の相互交流を図ることなど、いくつかねらいがあったんですが、もう1つ、ルールの中での学習を意識してもらうこともありました。
自分の学習がどう評価をされるかという規準に、ルールをしっかり守れているかというものがあります。ルールの逸脱した成果は十分な評価をされない可能性がでてきてしまいます。もし、今回のビブリオバトル的ななにかが「テスト」だとすると、時間を余らせたら減点となってしまうかもしれない、ということです。1年生はもうすぐ大学で初めての定期テストを迎えます。それぞれの授業で定められたルールの中で行われるテストに向けて、これまでの学習の振り返りなどしっかり準備をして頑張って欲しいというエールを込めた、なかなかに深謀遠慮な活動だったのです。
とはいえ、今回の取り組みはシンプルに本を紹介し合うイベントとして参加をしてもらうものですので、気楽に楽しんでくれたのではないかと思います。その調子で楽しくテストも終えられるといいなと思います。
なお、リストにあげた本はすべて附属図書館に所蔵されてます。気になる本があればぜひご一読を。