こんにちは。夏の暑さもやわらいできましたが、いかがお過ごしでしょうか。福山大学では、先の日曜日にオープンキャンパスが開催され、メディア・映像学科も多くの高校生のみなさんをお迎えしましたが、オープンキャンパスと並行して福山駅前シネマモードでの「Short Movie Party 2017」に参加しておりました。この企画については、学長室ブログでも紹介しております。
本企画は「ショート・ムーヴィー・ラボ」という、福山近隣在住のアマチュア映画監督のみなさんで企画・運営されているイベントで、今年で2回目を迎えます。招待・公募・ラボメンバーによる20作品の上映とともに、ゲストで白石晃二監督をお招きし、短編映画をとことん楽しむ会として企画されています。本映画祭において、メディア・映像学科生の『恋の先』『狙われた大学生』の2作品が招待され、お披露目の機会を得ました。上映後に両作品に関わった学生たちも登壇しています。
ラボメンバー作品の上映会では、メディア・映像学科が主催する映像講習「サクッとムービー」の作品『ささやき橋』も上映され、中嶋学科長が代表してコメントを述べています。
このように、学外のイベントにお声掛けいただき、作品をかけてもらえるだけでもありがたいことですが、今回はゲストの白石晃二監督からご講評をいただけるということで、緊張兼楽しみな気持ちで参加しておりました。白石監督は『貞子vs伽椰子』をはじめとするホラー作品や、フェイク・ドキュメンタリー作品を多く撮られている監督です。今回も短編5作品を鑑賞しました。非常に画面のつくりが緻密かつ濃密で、突飛な設定であるのですが一気に作中へと引き込まれてしまう感覚がありました。中には、iPhoneで撮られたという作品もありまして、iPhoneならではのフェイクドキュメンタリーっぽさを出しつつ、画面がぶれ過ぎず、音もクリアに入っているというプロの技を見せていただきました。上映後のトークでは、iPhoneでの撮り方であったり、話の設定の作りこみ方についてまで話が及び、今後の制作の参考になるお話ばかりでありました。
白石監督は「気になった作品」についてコメントをくださいまして、「『狙われた大学生』は、手書きのタイトルバックを使っていたのがよかった。ホラー作品を作る際には、ただ人が消えるだけでは設定として弱いので、何か他の設定を作っておくとよいと思います」「『ささやき橋』は鞆の浦のまちの魅力がとてもよく出ており、目に美味しかったです」といったご講評をいただきました。白石監督は演出に関する書籍を出されていることもあり、講評の一つ一つが具体的で、ある一つの設定の可能性を常に複数もちながら考えていらっしゃるのだなということがよくわかりました。一緒に行った2年生のMくんも「次に撮りたいものが見えてきました」と言いながら、会場内外で白石監督に質問をしていましたよ・・!よい経験になりましたね。
白石監督の本は、こちらです。映像制作のいろはがつまっておりますので、後期の授業ではこちらを活用しながら進めたいなと考えているところです。白石監督、どうもありがとうございました!そして、福山駅前シネマモード支配人の岩本さんはじめ、企画運営に携わったみなさまにも御礼申し上げます。どうもありがとうございました!!