少し前の話になりますが、4年生の卒論中間発表を行いました。所属ゼミに関係なく、テーマごとに教室、時間帯を割り振って、内容的にまとまった形で発表質疑応答ができるようなスタイルですすめました。
時間的な余裕はほとんどなかったため、しっかりした議論はできませんでした。しかし、その中でもキラリと光るやりとりがあって、一安心です。こうした発表の場は、ともすれば「発表のための発表」になりがちで、「今、自分がどこまでできていて、何がわかっていないのか。どんなことが課題なのか」という、自分の研究を振り返るという目的を見失ってしまうことがしばしばあります。質疑応答についても同様です。「質問のための質問」ではなく、「なぜこの質問をするのか。この質疑応答で新たに何がわかって、それが相手の研究にどう役立つのか」ということが意識された質問であるかどうか。
でも、これって実はすごく難しいんですよねぇ。
しかしその積み重ねこそ、大学で(に限らずですが)の学びの本質です。
今後も是非続けていきたいですね。
(メディア情報文化学科 講師 内垣戸貴之)