こんばんは。助教の阿部純です。学生たちの活動を中心に伝えてきましたが、たまには教員自らの活動についても簡単に書きたいと思います。
鳥取大学メディアプロジェクトにお呼ばれしまして、微弱電波愛好家でメディア・アーティストでもある毛原大樹さんと一緒に、「ゲイジツより奇なり―伊丹十三とメディアの噺」と題して、俳優であり映画監督でありエッセイストでありテレビ愛好家である伊丹の仕事を通して、メディアのこれからを考えるための話をしてきました。その場所は、鳥取駅から少し行ったところの、なんと元病院だったところ。空き家を地域の中に再利用するべく、鳥取大学地域学部の小泉元宏研究室が中心となって、地域の人びととのワークショップ等々進めていらっしゃるんだそうです。
毛原さんがミニFMのラジオセットをささっと組んでくださって、微弱電波に乗せながらのメディア・トークで、雰囲気はばっちり。。伊丹の映画作品やテレビ・ドキュメンタリーの解説と、私たちが伊丹手法を真似て1年前横浜トリエンナーレ用に撮った映像作品とを交えつつ、1時間半しゃべり倒しました。集まってくださった学生のみなさんのほとんどが伊丹十三を知らない中で、「こんなにテレビ(映像)は楽しめるんだよ」ということが伝わっていれば本望です。
加えて、鳥取県内の地域プロジェクトもいくつか案内していただき、ここ備後地域もそうですが、中国地方全体が人やモノを介してネットワークし始めているなとの印象をもちました。これからもゼミや授業を通じてつながりを保ちつつ、メディアのことを考えるための実践を進めていきたいなと考えています。