こんにちは。来週土曜日に安芸高田市の美術館で開かれますアーティストトークについてのお知らせです。尾道市立大の油画の先生である稲川豊さんの個展「Slow Life:ジェネレーション・イン・エクスチェンジズ」開催に合わせまして、デジタル写真と写実に関するアーティストトークを行います。この3月に尾道で開催しましたメディア研究会MAGNETの枠組みの中で開催されるもので、阿部が聴き役を務めます。

slowlife上記が本展覧会のフライヤーで、紹介文も書かせていただいております。安芸高田市、ということで備後からは少し離れますが、メディア社会における写実のあり方について問う刺激的な会となると思いますので、お誘いあわせの上ご来場いただければ幸いです。八千代の丘美術館自体、いわゆる企画展・常設展を行う美術館とは一風変わった、アーティストをレジデンスさせて企画をつくるという方法でやられているようで、美術館を観に行くのも非常に楽しみです。下記に、MAGNETのウェブページに置きました案内を掲載します。

 

第2回MAGNETとして、広島県安芸高田市八千代の丘美術館で開催される稲川豊さんの個展「Slow Life:ジェネレーション・イン・エクスチェンジズ」のアーティスト・トークを行います。

稲川さんの作品は、日々何気なく撮りためた写真たちをコンピュータ上で加工(=フォト・マニピュレーション)した後に、それをキャンバスに手で描きとっていくという手法で描かれています。しかも、そこに描かれるのは、日常物にはめ込まれた顔たち。デジタルで制作した奇妙な形をした顔たちを、手でキャンバス上に描き直すという作業を通して、「完璧な」写実と手癖、試行癖との往復が可能になった、というようなことを稲川さんはおっしゃっています。デジタルメディアが生活に浸透しているいま、「写実」とは何か、絵画にできることを問い直すかのようです。

第2回MAGNETでは、アーティスト・トークの形式で、現在の私たちのデジタルな生活と身体表現について考えていきたいと思います。

■稲川豊個展「Slow Life:ジェネレーション・イン・エクスチェンジズ」アーティスト・トーク

■日 時:2013年7月6日(土)15時30分〜17時00分

話し手:稲川豊(アーティスト、尾道市立大学)
聞き手:阿部純(福山大学、MAGNET)

※稲川豊 プロフィール:
1974年東京生まれ。1997年東京芸術大学絵画科油画専攻卒業後、2000年に渡英。2004年Chelsea College of Art and Design MA Fine Art 修了後、2009年までロンドンで活動。以降日本に拠点を移し活動中。現在尾道市立大学美術学科油画コース 講師。2007-09年 文化庁新進芸術家海外留学制度2年派遣/ロンドン/イギリス。
個展(selected) 2009年「Sensory Cocktails」 Gallery Zandari/ソウル/韓国;「Crazytokyo」Galerie Suty/Coye La Foret/フランス。2008年「Nonplace Overlay」Bodhi Gallery/ロンドン/イギリス。 グループ展(selected) 2008年「Cosmopolis: Yutaka Inagawa and Adam King」Pippy Houldsworth Gallery/ロンドン/イギリス; 2008年「Changwon Asia Art Festival: Post Citizen-Finding our way」Sungsan Arts Halls/Changwon/韓国。

※このトークは、同日13:00からの稲川さんによる作画ワークショップに連動して開催されます。ワークショップに参加される方は別途ご予約ください。参加費:500円。

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■会場:安芸高田市立八千代の丘美術館研修室
:広島県安芸高田市八千代町勝田494-7
http://www.akitakata.jp/site/page/yachiyonooka/access/

■主催:MAGNET(http://m-gn-t.tumblr.com/)
■共催:安芸高田市立八千代の丘美術館、福山大学人間文化学部メディア情報文化学科阿部純研究室
■参加費:一般/300円・小中学生/65歳以上の方/200円(美術館入場料として)
■トーク参加のみの事前登録:不要
■問い合わせ: mailto:magnet.info.2012@gmail.com

 

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