「墓に行くと、故人に会える気がするんです」

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メディア学科の中で一番フレンドリーな阿部先生(専門:メディア文化史、メディア論、アーカイブズ学)。そんな先生の研究対象にお墓がある。お墓の何がそこまで彼女を魅了させるのか。今回はその点を含めてインタビューに答えてもらった。

 

■西日本に来て、生活が変わった

 

Q:先生はこの福山大学に来て、何か良かったことはありますか?

生活が変わりましたね。東日本と西日本では日の入り方が違います。日が暮れるのが遅いですし、その分日が昇るのも遅いですし、その分日が昇るのも遅いです。常に旅をしている気分ですね。

あと、朝が来るのが遅いから、しっかり寝れます(笑)。

 

Q:常に旅気分ってなんだか楽しそうです。では、次に授業に対するこだわりについてお聞かせください。

教科書の内容も大事なんですが、それが実際の場でどう生きるかを知ることも大事なんです。なので、授業をする時にはその時々に起こっている出来事を組み込むようにしています。

 

■墓地にいると、落ち着く

 

Q:なぜお墓が好きなのか教えてください。

お墓好きは、私の本好きとも関係しています。どういうことかというと、昔の作家だと既に亡くなられてしまわれている訳ですが、その作家のお墓に行くと、その人がそこにいる気がするんです。

その人がそこにいる気がするんです。というと、何だかスピリチュアルな印象を持たれてしまいますが、現にお墓という故人の場所がつくられていて、墓参りの文化が今日まで継承されているということに墓の特質があると考えています。

今もそうですが、江戸時代から文化人のお墓を参る文化がありまして、その時代の雑誌を読んでいくとまたおもしろいですよ。

 

 

Q:お墓というものは故人に会う唯一の手段なのかもしれませんね

また、墓地というのは都会の中であまり人がいない場所なので、墓地にいると心が落ち着きます。それに、お墓は芸術作品としても綺麗です。

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■Webドキュメントの魅力

 

Q:何かお勧めのソフトはありますか?

ソフトではないのですが、googleドキュメントがお勧めです。これを利用することによって複数人でリアルタイムで文章を編集することが可能です。なので、たまに編集合戦が起こったりも(笑)。

また、リアルタイムで誰かが編集しているのを第三者が閲覧することも出来ます。この機能を利用して、実際に執筆の様子を公開している作家さんもいらっしゃるので、他の作家さんにもこのWebドキュメントをどんどん利用して貰いたいです。

 

Q:では、最後に今一度注目してほしいメディアを教えてください。

本ですかね。もっと学生と本を読みたいです。

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今回忙しい中での訪問にも関わらず、私たちのインタビューを快く引き受けてくれ、ハーブティーまで淹れてくれた阿部先生。本棚に立てかけてある本は、阿部先生の読書好きを物語る。

これからも、阿部先生の周りの不思議な世界は広がり続けていくに違いない。

インタビュアー:奥出健介、次田春菜子、森沙久実

 

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