少し昔になりましたが、9月に広島市内にあるウェブデザインを中心にした会社を学生たちと訪問してきました。今回は「カンドウコーポレーション」と「デジタライズ」という2つの会社のお邪魔しました。
最初はカンドウコーポレーションから。
カンドウコーポレーションでは、柳谷さん、瀧川さんの2名のデザイナーの方がご対応下さいました。まず自己紹介を兼ねて、参加した学生たちがどんなことに興味をもち、今回の職場見学に参加をしたのか表明してくれたんですが、それぞれいろんな興味や関心ごと、思ってもみなかった思いなどをさらっと言っちゃう学生がいたりして、引率した教員もちょっとびっくりしたり(笑)。後日談ですが、そうした学生たちの姿をみて「意識の高い学生ばかりでびっくりしました」と対応してくださった方々が異口同音におっしゃっておられ、今後もしっかり指導をしなければと思った次第。
さてさて、柳谷さんからはウェブを中心にしたお話がありました。ウェブは非常に身近なメディアになりましたが、だからこそ埋没しないようにいろいろな工夫をする必要があります。そのために「どんな人が見るのか?」「何のために見るのか?」「どこに注目するのか?」など、いろんな観点からお話をいただきました。瀧川さんからは、イラストレーターとして絵を描くということや紙を使うということの意味や思いを。特にデジタルが全盛の時代において、アナログであることの感覚的な印象を大事にしているとのこと。このあたりについては、メディア情報文化学科でも大事にしており、今年のオープンキャンパスではデジタルに頼らない表現について模擬授業を行ったりしてます。今年の分はすべて終わってしまったので、興味のあるかたは来年是非!
午後からはデジタライズへ。
奥明さん、飛田さん、浅井さんというお三方が迎えて下さいました。写真ではわからないですが、我々が座っているところのすぐ後ろにビリヤード台があるというオシャレなオフィスです。
さて、デジタライズがどのような変遷を経て今があるのか奥明さんから説明があったんですが、昔のウェブ業界事情が垣間見えて、ほほーと思いました。というのは、僕は大学1年生か2年生くらいとのきに、htmlをタグで入力していくというもっとも原始的なやり方をならったんですが、同じ頃に世の中は全く違うレベルで進んでたんだなぁと思ったというわけでして。
その後、飛田さんと浅井さんからウェブデザイナーとしての仕事について、それぞれのお立場からお話をいただきました。一言でウェブデザイナーといってもいくつかの役割分担があるそうで、デジタライズでは画面のデザインを考える人とそれを実際にプログラム(コーディングというそうです)していく人とがわかれているそうです(両方自分でやっちゃう人もいるそうですが)。飛田さんが前者で浅井さんが後者。その話を聞いたときに僕は「見た目を考える人とそれを実際に実現する人がわかれてると、『そんなん無理無理!』とケンカになったりしませんか?」と不躾にも聞いてしまったんですが、そこはあうんの呼吸で進んでいくそうです。さすがプロですね。
実際の作業現場も見せていただきました。
画面とにらめっこしながら作業をしておられる中、学生たちの質問にも気さくに答えていただき、感謝感謝。
ウェブやデザインなどの世界は日進月歩。実際の現場を見て感じることはたくさんありました。学生たちも同様でしょう。こうした機会は大事にしたいものです。またメディア情報文化学科では、現役のクリエーターに非常勤講師として来ていただき、日常的にもそうした方々から学べるようにしています。そんな日常、非日常の交流の中で自分の将来についてしっかり考えるきっかけになればいいなと思った1日でした。