こんにちは。学科教員の安田です。先日阿部さんから紹介記事が投稿されていた尾道での展覧会の続報です。
この展覧会は、通常の展覧会のように、専業のキュレーターがテーマのための作品を集めて構成しているのではなくて、自身も参加作家である稲川豊さん、もうひとり(アーティストデュオ)の共同で企画されています。<13センチの高さにひかれた線>と、<DROP>という言葉を手掛かりにしつつ、そこにいろいろなイメージや言葉が重ねられていくような感じでしょうか。「実験的な」という言葉よりは、「実験室的な」というような言葉がしっくりくるような気がしています。オープン実験室。
美術に関わる試みは、何かのテーマに対して、回答を示す、、というよりは、やり取りを重ねながら何かを発見していくというようなことだと考えています。自分の今回の作品も、そういうものにしています。
会期中の5月15日には何人かの作家のこういった試みを詳しく?話していくような会も予定されていますので、お楽しみにどうぞ。海外からの作品もいくつもあります。ゴールデンウィークが終わった尾道は少し静かになっています。そのなかで心を少しだけざわっとさせに来てみていただければ、幸いです。