夏休み前の恒例行事

この時期、自分にとっては恒例行事となりつつある「小学校への出張授業」。今年も行ってまいりました。テーマは「SNSとの付き合い方」。

いつの時代も、子どもたちのほうが大人より新しいものやメディアに対する親和性は高くあります。SNSは新しいものとは言えないレベルで普及していますが、それでも子どもたちは大人が思っている以上に使いこなしています。またゲームを介したコミュニケーションも活発で、こうしたSNSやゲームをきっかけにしたトラブルは彼らにとっても身近なものになっています。

夏休みは自由な時間が増え、気分も開放的になるなど、よりトラブルのリスクが高まるタイミングです。今回は4年生から6年生の児童を対象に、実際の起きたトラブルの話や加害者・被害者にならないためのリスク管理についてなどを話題にしました。

そしてこれは小学生に限った話ではなく、中学生にも高校生にももちろん大学生にも無関係な話ではありません。楽しい夏休みを過ごし、元気な夏休み明け迎えられるようにしたいものです。

3年生を対象とした第3回就職ガイダンス

こんにちは

メディア・映像学科の就職委員の つつもと です。

2023年7月19日、3年生を対象とした第3回就職ガイダンスが開催されました。この日、参加したのはメディア・映像学科の学生たちです。

今回のガイダンスの内容は、

1.業界・企業研究の基礎

2.業界と業種と職種

3.B to Bとは

4.企業を知る方法とは

です。

学生たちは、業界・企業研究の基礎、業種や職種、企業を知る方法を学んでいます。

最後に、メディア関係の企業の調べ方を学習しました。

学生たちは、業界・企業研究の基礎を学習した後に、実際に企業を調べています。

夏休み中は、インターンシップへの参加や企業研究を行います。

学生たちは、来年度の就職活動に向け準備をしています。

ビブリオバトル的ななにか

1年生のとある授業でビブリオバトル的な活動に取り組んでみました。ビブリオバトルにはちゃんとしたルールがあるんですが、今回はバトル要素を少し薄めて、本を紹介し合う活動してみました。というわけで、あくまでビブリオバトル的ななにか、です。雰囲気は大事ですので、図書館のラーニング・コモンズで行いました。

図書館で気になる本を探してもらい、グループで選んだ関する紹介をするという流れです。メディア・映像学科らしい本を選んだ人もいれば、マニアックな本(そんな本が大学の図書館にあるんだなというような本)もありました。せっかくですから、一覧にしてみました。

  • 「手紙屋」 ~僕の就職活動を変えた十通の手紙~
  • これからを生き抜くために大学時代にすべきこと
  • 面白くて眠れなくなるウンチ学
  • 大谷翔平 日本の野球を変えた二刀流
  • 線一本からはじめる伝わる絵の描き方 ロジカルデッサンの技法
  • 新訳『ドラえもん』
  • チーズはどこへ消えた?
  • 日本の給料&職業図鑑
  • バカの壁
  • ミッキーマウスの憂鬱
  • 怪獣古生物大襲撃
  • もっと犬に言いたい たくさんのこと
  • medium 霊媒探偵城塚翡翠

今回は細かいことはあまり気にせず、みんなに知ってほしいことを意識して話すようにしてもらいました。それでも、例えば時間がかなり余ってしまうなど、なかなか難しいようでした。

私が授業でこのビブリオバトル的ななにかをやってみたのは、1年生に大学図書館を知ってもらうこと、活字にしっかり慣れてもらうこと、学生同士の相互交流を図ることなど、いくつかねらいがあったんですが、もう1つ、ルールの中での学習を意識してもらうこともありました。

自分の学習がどう評価をされるかという規準に、ルールをしっかり守れているかというものがあります。ルールの逸脱した成果は十分な評価をされない可能性がでてきてしまいます。もし、今回のビブリオバトル的ななにかが「テスト」だとすると、時間を余らせたら減点となってしまうかもしれない、ということです。1年生はもうすぐ大学で初めての定期テストを迎えます。それぞれの授業で定められたルールの中で行われるテストに向けて、これまでの学習の振り返りなどしっかり準備をして頑張って欲しいというエールを込めた、なかなかに深謀遠慮な活動だったのです。

とはいえ、今回の取り組みはシンプルに本を紹介し合うイベントとして参加をしてもらうものですので、気楽に楽しんでくれたのではないかと思います。その調子で楽しくテストも終えられるといいなと思います。

なお、リストにあげた本はすべて附属図書館に所蔵されてます。気になる本があればぜひご一読を。

3年生を対象とした第2回就職ガイダンス

こんにちは

メディア・映像学科の就職委員の つつもと です。

令和5年度の第2回就職ガイダンスが、6月28日(水)に開催されました。

本日のガイダンスの内容は、

・履歴書の書き方の解説

・履歴書、自己PR、志望動機の作成などです。

当日、この会場に参加したのは、メディア・映像学科の学生たちです。

学生たちは、履歴書の書き方から自己PR・志望動機の作成について、真剣に話を聞いています。

学生たちは、履歴書の書き方を受講した後、自己PRや志望動機の下書きを作成しています。

今回のガイダンスで学んだことは、今年度のインターンシップへ参加する学生にも役立つ内容です。

今後、3年生は月1回のペースで就職ガイダンスを受講し、来年の就職活動に備えます。

オープンキャンパス始めました

オープンキャンパスの季節になりましたね。6月17日は今年度1回目のオープンキャンパスでした。

実は毎年、キャッチコピーを考えるという同じネタで模擬授業を行っているんですが、高校生にちょっとしたワークを行ってもらうという内容のため、その時々のいろんな作品がでてきて毎年いろんな驚きや発見があります。そのため、今年はどんな作品がでてくるだろうとやめられずにいるのです。今年も秀作揃いでした。

今回は半日バージョンということもあり、全体的にコンパクトになっていました。次回は持ち時間も多いのでじっくり参加いただけると思います。また毎回模擬授業の内容も変わりますので、詳細はこちらからご覧ください。たくさんのご参加お待ちしております。

アナログな情報ツール

この写真は2年生が共通の本を読んでディスカッションしている授業の様子です。いわゆる輪読という活動です。

メディア・映像学科はどちらかといえば「最新」のメディアツールを使い、いろんなコンテンツに触れるというイメージをよく持たれがちです。しかし、メディアには様々な特性があり、そのときどきで便利、都合が良い、状況に合うといったことが違ってきます。

今回の輪読もまとめに入ってきた段階でしたので、模造紙を使って意見交換するアクティビティを入れてみました。今ではクラウド上でこうした付箋をベースにした情報共有も簡単にできますが、あえてと言っていいかもしれません、アナログな形で情報共有をしています。ただ、あえてと言いつつ、今回の方法は、全体情報の視認性に関してパソコンやスマホよりは高いのではないかと思います。これが模造紙の特性の1つということです。

メディア・映像学科は表現について学ぶ学科です。表現とは平たく言えばコミュニケーションの一つの形態です。今回、雑多になりがちな情報を整理しつつ共有するというコミュニケーションの場に模造紙を投入したのは、他者が考えたこととの関係の中で自分の考えを改めて理解するためでした。そうしたインタラクティブなやりとりは必ずしもデジタルである必要はなく、状況に応じて選択できることが重要になります。

世の中の進展や必要性に応じてデジタルもアナログも区別することなく使っていく。だとすると、どっちも使いこなせないといけないということでもあります。何事も「使いこなす」ためには、使い始めて、そして使い続けなければなりません。当然ながらアナログも同じです。話題の対話型AIや生成型AIなど、テクノロジーが恐ろしいほどのスピードで発展する今、それこそ「使いこなす」コツを掴むためにもいろんなメディアに触れておくことが不可欠でしょう。

仕組み的には模造紙サイズのタッチパネルモニタはすでに世の中にはあり、デジタル上で付箋を共有する仕組みもすでに世の中にあるわけですから、上記のようなことは完全なデジタル環境に置き換えられそうです。モニタを机にして、それを囲みながら、例えばスマホで付箋を作成してさっと画面上に表示させる。それを動かしながら情報共有する。データも保存しやすいし便利!と思いつつ、ここまでの環境を日常使いできる状態にすることも難しそう。「んじゃ紙でよくない?」という選択肢を選べるというのが、本当の意味でSociety5.0の時代に対応するというではないかと感じたりしています。

大変な時代だなと思いつつ、学生たちにはそれを楽しむくらいの余裕でメディアに触れてほしいなぁと思います。

インターンシップに向けて

本学では主に夏休みにインターンシップを行います。しかし、事前の学習や準備等は4月から始まっています。5月末という時期には、インターンシップを引き受けていただける企業に集まっていただき、企業の詳細やインターンシップ内容を学生たちにしっかり理解してもらうための機会を設けています。

今年もたくさんの企業がインターンシップを受け入れてくださっており、学生たちはいろんな企業を回りながら参加をしてみたい企業を検討していました。

インターンシップとは、大学とは別の、ある意味リアルな社会の営みの中に飛び込み、自分の適性を考えたりキャリアイメージを作り上げたりといったことが目的です。こうした機会を存分に活用して、一回りも二回りも成長する夏にしてほしいと思っています。

3年生を対象とした第1回就職ガイダンス

こんにちは

メディア・映像学科の就職委員の つつもと です。

今年も3年生を対象とした就職ガイダンスが始まりました。

令和5年度の第1回就職ガイダンスは5月24日(水)に開催されました。

本日のガイダンスの内容は、

・就活の手引きの活用法

・ゼルコバ・セレッソの活用

・これからの行事予定

・自己分析 などです。

当日、この会場に参加したのは、メディア・映像学科の学生たちです。

学生たちは、来年の就職活動に向け、真剣に話を聞いています。

今後、3年生は月1回のペースで就職ガイダンスを受講し、来年の就職活動に備えます。

授業紹介:教養ゼミ

 教養ゼミはメディア・映像学科の1年生を対象とした必修科目です。2023年4月、メディア・映像学科には52名の1年生が在籍(定員は50名です)しており、この学生たちが大学の授業で戸惑わないよう、大学生活のスタートが円滑になるよう、毎回、異なった内容で実施しています。授業で必要なノート作成の練習、グループワークの体験、著作権や引用作法の基礎知識の講義など、多様です。

 こちらは、グループで「答えのない問題:新聞紙5枚で自立した高い物体を作る」課題に挑戦しているところです。お互いのアイデアを形にする等のグループでの作業を通じて、グループ内でコミュニケーションをとる体験をしています

新聞紙5枚で自立した高い物体を作る(グループで相談)
新聞紙5枚で自立した高い物体を作る(制作・改善作業)
新聞紙5枚で自立した高い物体を作る(制作・改善作業)

 

 こちらは報告書作成等について、著作権や引用など留意すべきことについて基礎知識の説明を受けているところです。座学形式で学習しています。

受講中

 

こちらは、草取り?とベンチのペンキ塗りをしているところです。この作業、相互に相談して分担を決め、かつ、個人が主体的に動かなければ作業は進みません。”新聞紙5枚で作る”よりも、より高度なコミュニケーション力身に付きます。

作業を分担してペンキ塗り
草取り

 次回は「教員の話をまとめる」練習を予定しています。その次は。。。活動を伴う内容とする予定です。

 以上、学修に必要なスキルを身につけつつ、仲間づくりも行っている教養ゼミの紹介でした。

あの人にインタビュー!#1

内垣戸(左)、学生ライターの髙田さん(右)

この記事では、「あの人にインタビュー!」と題しまして、学科で活躍されている先生や学生の方々に、学科リポーター1号の高田結衣がインタビューをします!

今回、インタビューに協力してくださった先生は「メディアと教育」について幅広く研究をされている内垣戸貴之先生です。

人とのコミュニケーションがあってこそ学びは成立する。

髙田:授業では、どんなことを教えていますか。

内垣戸:学科では主にメディアとコミュニケーションについて教えています。コミュニケーションというものはメディアに介して、先生や同級生、学校内外の様々な人とするものであり、普段意識することのない日常的すぎる行為でありながら、でもとても大事なことだったりします。自分自身は教育系のことをしていますので、コミュニケーションはただの意思伝達だけではなく、学びを得る上でも特に大事なものと考えています。教科書とノートだけでは学びを成立させるのはすごく難しい。

学科では、高校の情報科の教員免許を取得する学生もいるため、「メディアリテラシー論」や「情報科教育法」といったメディアについて教育とメディアを使った教育という2つの側面から、必要な知識や技能を教えています。カメラを使った授業もあれば座学もある、といった感じです。

本好きの内垣戸先生は授業でも図書館をよく使う

メディアを使った授業でしか学べないものがある。

髙田:普段はどのような研究をしていますか。

内垣戸:学校教育におけるICT利用。特に小学校での教育が自分の興味としては中心になります。パソコンやタブレット等、便利なものを小学校教育に取り入れたら、どんなメリットがあるのか、どんな授業になるのかということを中心に考えています。

髙田:何故その分野に興味を惹かれたのですか。

内垣戸:約20年前の大学生時代、ある授業を受けたことがきっかけです。その授業の内容は「田舎で育った子どもと、都会で育った子どもがテレビ会議を使って農業に関する議論をする」というものでした。無農薬のお米が食べたいという都会の子どもたちと、家が農家で普段から農業に触れ合っているため農薬は必要だと経験的に学んでいる田舎の子どもたち。その両者がテレビ会議やネット上の電子掲示板を通してディベートしていく中で、実際に都会の子どもたちにお米を作ってもらおうということになりました。結果、無農薬のお米は品質チェックで相当低いランクになってしまった。そこで都会の子どもたちは農薬を使うのは必要なことなのだと実感を伴って学ぶのです。

今ではコロナをきっかけにリアルタイムの映像を使った学習も当たり前の時代になっていますが、20年前にこの授業を受けたことがきっかけで、テクノロジーが教育を変える可能性について勉強をしたいと思ったのです。

学びを深めていく場、それがゼミ。

髙田:ゼミではどんなことに取り組んでいますか。

内垣戸:実はゼミって教員が率先して何かするというものではないんですよ。むしろゼミ生が個別の課題を持って、発表をしたものを他のゼミ生が意見を出し合ったり、コメントをしたりするものなのです。その中で教員がすることというのは、せいぜいゼミ生同士のコミュニケーションを促したり、ゼミ生に質問を投げかけたり、意見交換がしやすい「環境」をつくることくらいなんです。

ゼミ生同士で学びを深めていく場、それがゼミの在り方だと僕は思っています。

専門分野の発表において、「分からない」と思わせたら負け。

髙田:ゼミ生同士でどのような学びを深めて欲しいですか。

内垣戸:うちのゼミだと、髙田さんはゲームだったり他の人はCGやドラマについてだったり多岐にわたる分野について研究をしています。

例えば、ゲームとドラマってあまり共通点がないように感じると思いますが、実際ゼミ生の発表を聞いてみるとお互い参考になる部分って結構あるんですよ。自分には関係のない分野においても、参考になる部分を積極的に探して自分の専門分野に役立てて欲しいと思っていますし、発表を聞いて感じた疑問というのは、突き詰めて取り組んでいる発表者本人は気づけないことだったりしますから、すごく大事な意見です。また、発表者は自分の専門分野や取り組んでいる卒業研究について、分からない人にも分かるように伝える、そういった技術を身につけて欲しいと思っています。ちっとも意味わかんない!って思わせちゃったら、それは発表者の負けですから(笑)。

たまご好き。

そんな内垣戸先生は、卵料理が好きでその中でも、トッピングが多種多様な卵かけご飯とだし巻き卵が好物だそうです!(今、たまごが高くて悲しいby内垣戸)卵好きの方、メディアを使った教育に興味がある方、気軽に先生に話を聞きに行ってみてくださいね!

インタビュアー:髙田結衣
場所:福山大学附属図書館、未来創造館コミュニケーションホワイエ