授業にて、プロジェクトMの拠点とスカイプ

こんにちは。以前も、本学科の学生が松永地域での大学の拠点づくり「プロジェクトM」に取り組んでいることをこちらで紹介しました。先週の「メディア文化論」の授業の中で、その「プロジェクトM」の学生たちに協力してもらい、プロジェクトMを通して取り組んできたことなどを話してもらいました。メディア文化論では、マスメディアの話から映画やメディアアートなどの文化コンテンツの話まで、あらゆるメディアの今日的意義やメディアとテクノロジーの関係性について学ぶ授業となっています。後半は地域メディアを取り上げ、地域のハブとなるようなメディア実践やローカル局、そしていま起こりつつある地域活動ということで、プロジェクトMのこれまでを話してもらおうということになりました。メディア文化論_プロジェクトMスカイプ授業にただただ出てもらうというのも味気ないかと思い、教室でも写真スライドショーで活動を紹介してもらいつつ、発表のメインとして松永駅前のプロジェクトMの拠点からスカイプでつないでの授業となりました。今年になって大学内に無線LANがつながり、それを使って授業をやりたかったという個人的な思いもあります。最初はツイキャスで一方的に実況してもらいながら、福山大学のバス停からプロジェクトMまで歩く―ということを考えていましたが、なぜか私のPCにツイキャスの映像が届かなかったので急遽スカイプに変更。学生のケータイから私のPCをつないでの実況インタビューとなりました。

イメージしていた松永とプロジェクトMを通して見える松永。そして、これからこの活動を通してどんな拠点をここにつくっていこうか・・・。考えることはつきないですが、四苦八苦しながら学部の垣根を越えて活動に取り組むみなさんをご紹介しました。写真のとおり画像は荒かったですが、授業を聴いていた学生が少しでもプロジェクトMに関わりやすくなればいいなと思っています。

学生による学科教員インタビュー企画 vol.1(阿部純先生) 

「墓に行くと、故人に会える気がするんです」

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メディア学科の中で一番フレンドリーな阿部先生(専門:メディア文化史、メディア論、アーカイブズ学)。そんな先生の研究対象にお墓がある。お墓の何がそこまで彼女を魅了させるのか。今回はその点を含めてインタビューに答えてもらった。

 

■西日本に来て、生活が変わった

 

Q:先生はこの福山大学に来て、何か良かったことはありますか?

生活が変わりましたね。東日本と西日本では日の入り方が違います。日が暮れるのが遅いですし、その分日が昇るのも遅いですし、その分日が昇るのも遅いです。常に旅をしている気分ですね。

あと、朝が来るのが遅いから、しっかり寝れます(笑)。

 

Q:常に旅気分ってなんだか楽しそうです。では、次に授業に対するこだわりについてお聞かせください。

教科書の内容も大事なんですが、それが実際の場でどう生きるかを知ることも大事なんです。なので、授業をする時にはその時々に起こっている出来事を組み込むようにしています。

 

■墓地にいると、落ち着く

 

Q:なぜお墓が好きなのか教えてください。

お墓好きは、私の本好きとも関係しています。どういうことかというと、昔の作家だと既に亡くなられてしまわれている訳ですが、その作家のお墓に行くと、その人がそこにいる気がするんです。

その人がそこにいる気がするんです。というと、何だかスピリチュアルな印象を持たれてしまいますが、現にお墓という故人の場所がつくられていて、墓参りの文化が今日まで継承されているということに墓の特質があると考えています。

今もそうですが、江戸時代から文化人のお墓を参る文化がありまして、その時代の雑誌を読んでいくとまたおもしろいですよ。

 

 

Q:お墓というものは故人に会う唯一の手段なのかもしれませんね

また、墓地というのは都会の中であまり人がいない場所なので、墓地にいると心が落ち着きます。それに、お墓は芸術作品としても綺麗です。

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■Webドキュメントの魅力

 

Q:何かお勧めのソフトはありますか?

ソフトではないのですが、googleドキュメントがお勧めです。これを利用することによって複数人でリアルタイムで文章を編集することが可能です。なので、たまに編集合戦が起こったりも(笑)。

また、リアルタイムで誰かが編集しているのを第三者が閲覧することも出来ます。この機能を利用して、実際に執筆の様子を公開している作家さんもいらっしゃるので、他の作家さんにもこのWebドキュメントをどんどん利用して貰いたいです。

 

Q:では、最後に今一度注目してほしいメディアを教えてください。

本ですかね。もっと学生と本を読みたいです。

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今回忙しい中での訪問にも関わらず、私たちのインタビューを快く引き受けてくれ、ハーブティーまで淹れてくれた阿部先生。本棚に立てかけてある本は、阿部先生の読書好きを物語る。

これからも、阿部先生の周りの不思議な世界は広がり続けていくに違いない。

インタビュアー:奥出健介、次田春菜子、森沙久実

 

学生による学科教員へのインタビュー企画 vol.0

うちがいとです。

今回は1年生の教養ゼミの話題です。私が担当した教養ゼミでは「学科教員にインタビューをしよう」という課題に取り組みました。「どんな内容を聞いたら面白いインタビュー記事としてまとめられるか」。学生たちに大事にしてもらったのは、特にこの点です。一般的な経歴とかは他の媒体にも載っていたりしますので、可能な限り「普通っぽくない」ことを聞き出すことを目標にしました。

インタビューをする様子。

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書き上がった初稿について、みんなでディスカッション。

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2つのグループに分かれてやってもらいましたが、いろいろ紆余曲折も。思ったより記事が書けなくて追加でインタビューを行ったり、記事用の写真を撮るつもりが逆に撮られる側にまわってしまったり(笑)

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今後、6回にわけて学生プレゼンツのインタビュー記事を掲載していきます。お楽しみに!(´ー`)

見学会開催しました!!

うちがいとです。

7月13日に見学会が開かれました。メディア情報文化学科では、「キャッチコピーを考えよう」「プロジェクションマッピングを経験してみよう」という2つのネタを行いました。

「キャッチコピーを考えよう」では、身近なものを題材にしてその特徴などからコピーを考える活動をしてみました。付箋紙やホワイトボードに気づいたことをまとめながら、コピーに使うワードを選んでいきます。学生スタッフにも高校生と一緒に参加してもらいました。

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プロジェクションマッピングでは、ipadとプロジェクターを使って立体の複数面に別々の画像を表示させるということをしてみました。ipadで動画を撮影し、それを箱の側面に合わせて映し出すというものです。各グループ、いろんなポーズで動画を撮影しており、ストーリー性のあるものやポージングにこだわったおもしろい作品ができあがりました。

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今回の見学会では、FLASHアニメーションの模擬授業を行うはずだったんですが、なんとなんとコンピュータ室のエアコンが故障するというトラブルが発生。エアコンの効かないコンピュータ室は、この時期灼熱地獄になってしまいます(^^;。急遽、ネタを差し替え、プロジェクションマッピングを行うことにしました。ほぼ当日考えたネタだったんですが、予想以上におもしろい活動で「もっと時間がほしかったなぁ」と参加してくれた高校生と意見が一致しました。3枚目の写真はスタジオに用意した段ボールの側面に動画を映している様子なんですが、わかりにくいですね(^^;。チャンスがあれば次のオープンキャンパスでもやってみたいと思います。

 

なお、次は7月21日(日)の体験入学会です。こちらの方にも是非お越し下さい!

 

「何か」を制作、そして

こんばんは。4月からメディア情報文化学科に加わりました安田です。どうぞよろしくおねがいいたします。自己紹介は…学生たちが教員紹介の記事を作ってくれております(ブログで紹介されるはず?)のでそちらを少々お待ちください。

 

さて、メディア情報文化学科で今年新しくやってきたのは教員だけではありません。今年から「学科活動」という時間がスタートしています。水曜5限、月に2回。学生たちが、授業とは少し違ったかたちで「コンテンツづくり」にアプローチしています。(「作品」づくりといってもいいのですが、「コンテンツ」のほうがしっくりくるような。。。さまざまなメディアを乗り物として登場してくる表現や作品たち、といったところでしょうか)

5月末にスタートしたこの企画、今日はその発表日でした。10組のチームから発表されたのは、大人数で制作された映像作品から個人制作のブックまで、様々なメディアでつくられた、バラエティに富んだ「何か」たち。

このブログでもそこからいくつか紹介します。

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一番手は映像作品。聞けば前日は夜中までかかって編集をしていたとか。人数も多くスケジューリングに苦慮しつつの完成。

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カードゲームを作ったチーム(少し前の投稿にありましたね)。今回はゲームの説明ビデオと、CMを制作。ゲームに使われるカードもすべて描かれたイラストでしたが、説明Vもイラストを駆使したものでした(CMでもそこをもう少しアピールしてもよかったかも)

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この作品は、こうしてみるとまるで何かの映像作品の一部にも見えますね。ジオラマを制作したチームが紹介のために撮影した写真なのですが、ジオラマとはまた違った魅力を見せていました。制作した本人たちは、そこを褒められても…と思ったかもしれませんが、メディアを移し替えていくと予想外に面白いことが起こったりするので、この感じは大事にしてほしいですね。(あとで気づきましたが、モデリングして撮影という流れは彼女たちが得意としている3DCGの制作と同じですね)

ここですべてを紹介することができないのが残念ですが(写真の作品もこれからが楽しみですし、人気ナンバーワンのPVもたいしたものでした!)、それぞれ力の入った作品ーコンテンツが集まりました。ほぼ完全に学生の自主性にまかされたこの企画、通常の授業ではなかなか出てこないようなひろがりを持った、バラエティに富んだメディアによる表現を一度に見ることができました。このような、様々なメディアを同時に見ながら、そこをスライドしていくようなこと、これからの表現の状況にとってとても重要なことなのではないかなと個人的にも考えています。今回は学科内の発表でしたが、学外などにも発表していけるクオリティに近づいているのではないでしょうか。大学祭などでの公開も考えておりますし、ほかにも機会を作っていきたいねえ、そうですねえ、ということでわれわれ教員もさらに動いていけそうです。学生のみなさんにも、自主的に機会をみつけて、学科や学校の外に飛び出してほしいですね。

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発表後の(プチ)授賞式での一コマ。三宅先生の満面の笑みが……今回の……企画の…充実度を…………物語っているのです…………………また………次の………機会を……………お楽しみに………

 

 

風船でメッセージを伝えてみた

うちがいとです。

 

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何の写真かわかりませんよね(笑)

2年生の「基礎ゼミ」という授業で「プレイフル・シンキング」という本を読みました。プレイフルとは簡単にいうと「楽しみな」とか「ワクワクする」といった言葉。シンキング(=考える)という、少し難しそうなこととは逆方向にありそうな言葉ですね。この本ではそういった堅いイメージのあるシンキングな場面を「プレイフルな場をする」ためにどうしていくべきかが書かれています。その中に、風船を使ってメッセージを伝え合うというアイディアがでてきました。せっかくだから実際やってみようぜい!ということになり、各人がプレイフルなアイテムを持ち寄り、それに対するコメントを風船に書き、相手にフワっと投げ渡すというアクティビティを本読みのまとめにしてみました。

 

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書いては投げ、書いては投げ…。

勉強してるんだか遊んでるんだかわからないところですが、そこにプレイフルな学びが隠れているということなんですね。目的もなく遊んでるだけでは学びにはならないけど、じゃあ眉間にしわ寄せてノートとっていれば学んでいることになるかというと必ずしもそうじゃない。なんともまぁ難しいところです。だからこそでしょうか。この本を読み進めるにつれて「自分たちが大学の勉強を楽しいものにしていこう」という思いを参加者は持てたようです。よかったよかった。

 

ちなみに学生たちがもってきたプレイフルなアイテムたち。いろんなものがでてきて非常に楽しかったです(´ー`)

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シティライツ法律事務所の弁護士水野さんとのスカイプゼミ

こんばんは。昨日はいきなりの大雨・嵐のなか、シティライツ法律事務所の水野祐さんとスカイプでつなぎ、インターネットを介してすでに起こっている「二次創作」と呼ばれる創造活動などについて法律の観点からお話していただきました。安田ゼミとの合同になったのと経済学部の学生さんや大学の方も来てくださったので、研究室はパンパンに。。聴く環境が悪かったのは申し訳なかったです。サマーウォーズばりに、画面と対峙しながらのスカイプゼミとなりました。

スカイプゼミ1こちらが水野さんです。(前髪がざざーっとなっているのは、私のカメラの角度の問題です、すみません!!)弁護士業務とはという話に始まり、前の事務所にいらした時から自分の仕事としてやられていた、「Arts and Law(AL)」や「Creative Commons(CC)」の話を中心に伺いました。

ALは2004年に設立され、「作家やクリエイター、企画者などのアートマネジメントの現場を対象に、弁護士を中心とした専門家(*2)による法的支援のプロボノ=ボランティア活動」(ホームページより引用)を行っている団体です。代表の作田さんが、ニューヨークで行われているVLA(Volunteer Lawyers for the Arts)のようなことを日本でもできないかということで組織を作られ、今では東京都の文化事業とも関係しながらクリエイターたちへの法的な相談会やレクチャーなどを行っています。法律というと身構えてしまいますが、法律を知らないことによって損をすることもとても多くそういった事態を防止することや、より法律を身近に感じてもらうことなどを目的に置きながら活動をされているそうです。VLAには3000人もの法律家が関わってるということに驚きましたが、そのくらい法律というのは私たちの日常にも近いことなんですよね。ALの活動が10年を迎えているというのにも納得です。

スカイプゼミ2続いて、CCのお話へ。CCについては私も授業の中でも、ドミニク・チェンさんの『フリーカルチャーをつくるためのガイドブック』(フィルムアート社、2012)などを引きながら話をしています。CCが提供しているライセンスについては、こちらを参照してもらえればと思いますが、法律家がそこにいなくてもコンテンツを使用する条件がぱっと見てわかる、という利点があります。これはコンテンツの受け手に限らず送り手にも言えることですが、何もしないでいれば著作権が適用されてしまうので、意図せずに潜在的に著作権侵害をされて/してしまう恐れが常について回りますが、CC表記があればその点は条件としてクリアになります。メディア情報文化学科ではコンテンツ制作の授業も多いですから、送り手受け手双方の立場からCCの思想をかぎとって、うまく活用してほしいなと思います。

スカイプゼミ3そして、今日の目玉である初音ミクの話へ。先月の『美術手帖』には水野さんが「キャラクター・初音ミクの新しさってなんですか?」という文章を寄稿されていて、その文章は先週のゼミで読んでいます。初音ミクのボーカロイドを作っているクリプトン・フューチャー・メディアがキャラクタービジネスのあり方として、独自のライセンス規定(ピアプロ・キャラクター・ライセンス)をつくり、それによって本来ならば著作権でがちがちに守られがちな初音ミクイラストの著作権の一部が自由になる、さらにそれによって今日のような二次創作~n次創作が可能になったという経緯を細かく教えていただきました。初音ミクの創作文化というと、ニコニコ動画の盛況についてもよく言われますが、著作権規定を企業の側が戦略をたてて独自につくったということもまた二次創作を促す一つの要因となったというわけです。学生からは、独自の著作権既定の中での企業のマネタイズはどうなっているのかといった質問が相次ぎました。(みなさん、何か創作をされるのでしょうか・・・・?)

いまやクリエイターやアーティスト自身が自身の作品のライセンスを決められる時代で、音楽家の坂本龍一さんも自身で選択をしながらCCライセンスを使ったりされている、といったお話もありました。既存の著作権に頼っていた方がある意味「楽」な部分もあるでしょうし、何もかもライセンスフリーにして作品をオープンにすればよいかというと、それで萎縮してしまうクリエイターもいると思います。自身で状況を鑑みてライセンスを規定する、そういう意味でクリエイターにとっては難しい時代とも言えるし、おもしろい時代でもあるというようなことも水野さんはおっしゃっていました。一緒に聴いていた学生のみなさんはどのように考えられたでしょうか。今度改めて感想を聞いてみたいです。

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最後の質問では「弁護士の方と話す機会はそうそうないから」と言って、肖像権の話から裁判員の話にまで広がりました。(水野さん、想定外の質問ばかりですみませんでした!)美術・音楽界に明るい水野さんのお話でしたから固有名詞も多く、論理を追うのに精いっぱいだった人もいるかと思いますが、今日の話を通じて、二次創作の文化や、CC・ALといった活動、もしくはわたしたちの日常と法律のこと、何かしらの観点から学生のみなさんの興味へとつながっていけばうれしく思います。大学時代に出会ったローレンス・レッシグの本から今につながっているという、最後の水野さんのお話もよかったですよね。大学時代に限らずとも、好き嫌いなくあらゆるチャンスに向き合っていってほしいなと思います。

 

水野さん、お忙しいなか充実の1時間をありがとうございました!!近々、お礼をと思っております・・!

 

 

 

7/6 MAGNETトーク「デジタルな生活と身体表現」のお知らせ

こんにちは。来週土曜日に安芸高田市の美術館で開かれますアーティストトークについてのお知らせです。尾道市立大の油画の先生である稲川豊さんの個展「Slow Life:ジェネレーション・イン・エクスチェンジズ」開催に合わせまして、デジタル写真と写実に関するアーティストトークを行います。この3月に尾道で開催しましたメディア研究会MAGNETの枠組みの中で開催されるもので、阿部が聴き役を務めます。

slowlife上記が本展覧会のフライヤーで、紹介文も書かせていただいております。安芸高田市、ということで備後からは少し離れますが、メディア社会における写実のあり方について問う刺激的な会となると思いますので、お誘いあわせの上ご来場いただければ幸いです。八千代の丘美術館自体、いわゆる企画展・常設展を行う美術館とは一風変わった、アーティストをレジデンスさせて企画をつくるという方法でやられているようで、美術館を観に行くのも非常に楽しみです。下記に、MAGNETのウェブページに置きました案内を掲載します。

 

第2回MAGNETとして、広島県安芸高田市八千代の丘美術館で開催される稲川豊さんの個展「Slow Life:ジェネレーション・イン・エクスチェンジズ」のアーティスト・トークを行います。

稲川さんの作品は、日々何気なく撮りためた写真たちをコンピュータ上で加工(=フォト・マニピュレーション)した後に、それをキャンバスに手で描きとっていくという手法で描かれています。しかも、そこに描かれるのは、日常物にはめ込まれた顔たち。デジタルで制作した奇妙な形をした顔たちを、手でキャンバス上に描き直すという作業を通して、「完璧な」写実と手癖、試行癖との往復が可能になった、というようなことを稲川さんはおっしゃっています。デジタルメディアが生活に浸透しているいま、「写実」とは何か、絵画にできることを問い直すかのようです。

第2回MAGNETでは、アーティスト・トークの形式で、現在の私たちのデジタルな生活と身体表現について考えていきたいと思います。

■稲川豊個展「Slow Life:ジェネレーション・イン・エクスチェンジズ」アーティスト・トーク

■日 時:2013年7月6日(土)15時30分〜17時00分

話し手:稲川豊(アーティスト、尾道市立大学)
聞き手:阿部純(福山大学、MAGNET)

※稲川豊 プロフィール:
1974年東京生まれ。1997年東京芸術大学絵画科油画専攻卒業後、2000年に渡英。2004年Chelsea College of Art and Design MA Fine Art 修了後、2009年までロンドンで活動。以降日本に拠点を移し活動中。現在尾道市立大学美術学科油画コース 講師。2007-09年 文化庁新進芸術家海外留学制度2年派遣/ロンドン/イギリス。
個展(selected) 2009年「Sensory Cocktails」 Gallery Zandari/ソウル/韓国;「Crazytokyo」Galerie Suty/Coye La Foret/フランス。2008年「Nonplace Overlay」Bodhi Gallery/ロンドン/イギリス。 グループ展(selected) 2008年「Cosmopolis: Yutaka Inagawa and Adam King」Pippy Houldsworth Gallery/ロンドン/イギリス; 2008年「Changwon Asia Art Festival: Post Citizen-Finding our way」Sungsan Arts Halls/Changwon/韓国。

※このトークは、同日13:00からの稲川さんによる作画ワークショップに連動して開催されます。ワークショップに参加される方は別途ご予約ください。参加費:500円。

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■会場:安芸高田市立八千代の丘美術館研修室
:広島県安芸高田市八千代町勝田494-7
http://www.akitakata.jp/site/page/yachiyonooka/access/

■主催:MAGNET(http://m-gn-t.tumblr.com/)
■共催:安芸高田市立八千代の丘美術館、福山大学人間文化学部メディア情報文化学科阿部純研究室
■参加費:一般/300円・小中学生/65歳以上の方/200円(美術館入場料として)
■トーク参加のみの事前登録:不要
■問い合わせ: mailto:magnet.info.2012@gmail.com

 

教員顔入りカードゲーム!<学科活動の一コマ>

こんにちは。今朝は雨がひどかったですね。これはと思い、長靴で通勤しましたが夕方には晴れ。場違いな気分でこれを打っています。。今日は水曜5限の学科活動日の日。2年生のグループが「カードゲームをつくったので先生方にやってほしい」と言うので見てみますと…、

カードゲームつくりました

なにやら、怪しげなカードが・・・・・・・・・・・

渡辺先生なんとなんとメディア情報文化学科の教員の顔をつかったカードゲームをつくってくれていました。教員6名分ありまして、持ち物も6者6様、専門に合わせたものを持たせてくれています。私が一番似ている!と思ったのが、こちらの渡辺先生。優しそうな感じがよく出ています。

安田先生お次が、安田先生。クールな感じが出ていますねー。カメラを持ってにやり。いやー、本当にお上手!

田中先生お次は学科長田中先生。私の知っている田中先生より少しお歳を召しているような気もしますが、、変数iを持っているところなんだそうです。

阿部そして、わたくし。みなさんの眼にこのようなお姉さんに映っていれば本望です!持っているものは、お墓・・・

内垣戸先生そして、内垣戸先生。ぴりっとしている感じがでていますね。目元など、本当によく描けています。もう一人の三宅先生は、後々の映像とともにご紹介したいと思います。(すみません、撮ったものがぶれておりました・・・)

この教員顔カードを使って、心理戦のゲームを繰り広げるわけですが、そのCM映像を今日の5限の時間を使って撮りました。2年生の橋本さんのきびきびした指示のもと、慣れない演技を三宅先生と私とでしてみました。どのような映像になっているか、、楽しみです。7月10日公開。

カードゲームCM撮影

 

カードゲームを楽しむその横では、安田先生による写真加工講座も行われており、写真に興味がある学生たちはいろんな手法を時間の許す限り聴いていたようです。

写真講座

こちらの写真講座の成果は写真集かはたまたジンのような形で、他のグループの映像?模型?多岐にわたる活動の成果は7月10日に公開されます!どんなものを見せてもらえるか、(怖いような気持ちもありつつ)とても楽しみにしています。

 

卒業生インタビュー(山脇印刷 亀田くん)

– 現在の仕事内容を教えてください。

印刷会社の営業をしています。
得意先訪問、新規訪問を中心に、印刷物の提案・見積り・納品などを行い、お客様に満足していただける品物を提供することに力を注いでいます。

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– 現在の仕事に就こうと思った理由は?

大学で身につけた知識と、もともと人と話すことが好きということ、この2つの力を生かせると思ったからです。
まだまだ、未熟なところはたくさんありますが、日々の人との出会いをきっかけにどんどん成長しているつもりです。営業とは、本当に奥が深いものだと実感しております。

– 学生時代、どのようなことを中心に学んできましたか?

学生時代は映像、デザイン、プログラミング、プレゼンテーションなどメディアに関することを幅広く学びました。その中でも、私はプログラミングが好きでHTML言語(HPで使用する言語)やJavaScriptなど、プログラミング言語を中心に学んできました。それらの知識を利用し、卒業研究では、アニメでいう「聖地巡礼サポートアプリ」の開発を行いました。

– 大学で学んだことで、今、役だっていること、活きていることは?

何が役だっているかといわれれば、大学で学んだことはすべて活かされています(少し大げさかもしれないですが・・・)。私の業種は営業なので、これまでに習得した知識、技術はすべて私が営業活動を行う上での財産です。
お客様にはいろいろな性格の方、様々な業種の方がいます。その方たちと話をするうえで、お客様に満足して頂けるまたは気分が良くなる話をしないといけません。大学に関わらず、今まで学んだ一般常識、デザインや語学力、コミュニケーション能力など、すべてが活かされています。

– 福山大学で学んでよかったことは?

メディアに関しての知識を幅広く習得できたところです。映像はもちろんのこと、デザインから情報、コミュニケーションまで幅広く学べるのは本当によかったと思っています。また、教授の方々の講義も楽しくて分かりやすく集中して受けられるのもよかったと思っています。教授のみなさん、ありがとうございました。

– 福山大学を目指す高校生にメッセージをお願いします。

高校生の諸君!福山大学の特に!このメディア情報文化学科には優秀な教授や頼もしい先輩、そして・・・すばらしいOBの方がたくさんいます(またまた大げさですみません)
本気で何かをやりたいと思っていてもどうすればいいか分からない・・・そんな人は教授や先輩方が真剣に応援・フォロー・指導してくださいます。何も心配いりません!
さあ、人生に迷っている高校生の諸君!不安を感じてる諸君!
福山大学メディア情報文化学科を受けてみよう。
いつ受けにいくか!今でしょ!

-後輩へのメッセージをお願いします。

無事に福山大学に合格し、楽しい大学生活を送っているみなさん。自分の思っていた大学生活が送れていますか?
私が後輩に言いたいことは一つだけです。
しっかり遊んでください!!!
バイトばかりしていませんか?家に引きこもってばかりいませんか?
勉強だけの毎日を送っていませんか?
確かに遊ぶため・生きていくためにはお金も必要です。
家での一人の時間も大切です。
大学に入ったからには、将来のため当然勉強もしないといけません。
しかし、遊んで学ぶこともたくさんあるのです。
例えば、男女で合コンをしたり食事に行く。これは、男女間のコミュニケーションの
練習にもなります。社会に出たら必ず必要なことですよね?
また、先生や先輩と食事に行く。これは、年上との付き合い方や話し方を学ぶことができる。
社会ではごく普通にあることですよね?
このように遊ぶ・食事に行くだけでも社会で必要な能力をたくさん学ぶことができます。
なので、勉強もやりつつ、バイトもやりつつ、一人の時間も大切にしつつ、しっかりと遊んでください。