授業紹介:教養ゼミ

 教養ゼミはメディア・映像学科の1年生を対象とした必修科目です。2023年4月、メディア・映像学科には52名の1年生が在籍(定員は50名です)しており、この学生たちが大学の授業で戸惑わないよう、大学生活のスタートが円滑になるよう、毎回、異なった内容で実施しています。授業で必要なノート作成の練習、グループワークの体験、著作権や引用作法の基礎知識の講義など、多様です。

 こちらは、グループで「答えのない問題:新聞紙5枚で自立した高い物体を作る」課題に挑戦しているところです。お互いのアイデアを形にする等のグループでの作業を通じて、グループ内でコミュニケーションをとる体験をしています

新聞紙5枚で自立した高い物体を作る(グループで相談)
新聞紙5枚で自立した高い物体を作る(制作・改善作業)
新聞紙5枚で自立した高い物体を作る(制作・改善作業)

 

 こちらは報告書作成等について、著作権や引用など留意すべきことについて基礎知識の説明を受けているところです。座学形式で学習しています。

受講中

 

こちらは、草取り?とベンチのペンキ塗りをしているところです。この作業、相互に相談して分担を決め、かつ、個人が主体的に動かなければ作業は進みません。”新聞紙5枚で作る”よりも、より高度なコミュニケーション力身に付きます。

作業を分担してペンキ塗り
草取り

 次回は「教員の話をまとめる」練習を予定しています。その次は。。。活動を伴う内容とする予定です。

 以上、学修に必要なスキルを身につけつつ、仲間づくりも行っている教養ゼミの紹介でした。

あの人にインタビュー!#1

内垣戸(左)、学生ライターの髙田さん(右)

この記事では、「あの人にインタビュー!」と題しまして、学科で活躍されている先生や学生の方々に、学科リポーター1号の高田結衣がインタビューをします!

今回、インタビューに協力してくださった先生は「メディアと教育」について幅広く研究をされている内垣戸貴之先生です。

人とのコミュニケーションがあってこそ学びは成立する。

髙田:授業では、どんなことを教えていますか。

内垣戸:学科では主にメディアとコミュニケーションについて教えています。コミュニケーションというものはメディアに介して、先生や同級生、学校内外の様々な人とするものであり、普段意識することのない日常的すぎる行為でありながら、でもとても大事なことだったりします。自分自身は教育系のことをしていますので、コミュニケーションはただの意思伝達だけではなく、学びを得る上でも特に大事なものと考えています。教科書とノートだけでは学びを成立させるのはすごく難しい。

学科では、高校の情報科の教員免許を取得する学生もいるため、「メディアリテラシー論」や「情報科教育法」といったメディアについて教育とメディアを使った教育という2つの側面から、必要な知識や技能を教えています。カメラを使った授業もあれば座学もある、といった感じです。

本好きの内垣戸先生は授業でも図書館をよく使う

メディアを使った授業でしか学べないものがある。

髙田:普段はどのような研究をしていますか。

内垣戸:学校教育におけるICT利用。特に小学校での教育が自分の興味としては中心になります。パソコンやタブレット等、便利なものを小学校教育に取り入れたら、どんなメリットがあるのか、どんな授業になるのかということを中心に考えています。

髙田:何故その分野に興味を惹かれたのですか。

内垣戸:約20年前の大学生時代、ある授業を受けたことがきっかけです。その授業の内容は「田舎で育った子どもと、都会で育った子どもがテレビ会議を使って農業に関する議論をする」というものでした。無農薬のお米が食べたいという都会の子どもたちと、家が農家で普段から農業に触れ合っているため農薬は必要だと経験的に学んでいる田舎の子どもたち。その両者がテレビ会議やネット上の電子掲示板を通してディベートしていく中で、実際に都会の子どもたちにお米を作ってもらおうということになりました。結果、無農薬のお米は品質チェックで相当低いランクになってしまった。そこで都会の子どもたちは農薬を使うのは必要なことなのだと実感を伴って学ぶのです。

今ではコロナをきっかけにリアルタイムの映像を使った学習も当たり前の時代になっていますが、20年前にこの授業を受けたことがきっかけで、テクノロジーが教育を変える可能性について勉強をしたいと思ったのです。

学びを深めていく場、それがゼミ。

髙田:ゼミではどんなことに取り組んでいますか。

内垣戸:実はゼミって教員が率先して何かするというものではないんですよ。むしろゼミ生が個別の課題を持って、発表をしたものを他のゼミ生が意見を出し合ったり、コメントをしたりするものなのです。その中で教員がすることというのは、せいぜいゼミ生同士のコミュニケーションを促したり、ゼミ生に質問を投げかけたり、意見交換がしやすい「環境」をつくることくらいなんです。

ゼミ生同士で学びを深めていく場、それがゼミの在り方だと僕は思っています。

専門分野の発表において、「分からない」と思わせたら負け。

髙田:ゼミ生同士でどのような学びを深めて欲しいですか。

内垣戸:うちのゼミだと、髙田さんはゲームだったり他の人はCGやドラマについてだったり多岐にわたる分野について研究をしています。

例えば、ゲームとドラマってあまり共通点がないように感じると思いますが、実際ゼミ生の発表を聞いてみるとお互い参考になる部分って結構あるんですよ。自分には関係のない分野においても、参考になる部分を積極的に探して自分の専門分野に役立てて欲しいと思っていますし、発表を聞いて感じた疑問というのは、突き詰めて取り組んでいる発表者本人は気づけないことだったりしますから、すごく大事な意見です。また、発表者は自分の専門分野や取り組んでいる卒業研究について、分からない人にも分かるように伝える、そういった技術を身につけて欲しいと思っています。ちっとも意味わかんない!って思わせちゃったら、それは発表者の負けですから(笑)。

たまご好き。

そんな内垣戸先生は、卵料理が好きでその中でも、トッピングが多種多様な卵かけご飯とだし巻き卵が好物だそうです!(今、たまごが高くて悲しいby内垣戸)卵好きの方、メディアを使った教育に興味がある方、気軽に先生に話を聞きに行ってみてくださいね!

インタビュアー:髙田結衣
場所:福山大学附属図書館、未来創造館コミュニケーションホワイエ

学生ブログライター2号

この学科ブログ、基本的に学科教員が書いていますが、学生さんに執筆に参加してもらう「学生ブログライター」という企画を始めています。先日、学生ブログライター1号の高田さんが自身の卒業制作について記事を書いてくれました(記事はコチラ)。

今回、学生ブログライター2号として、3年生大場さんに登場してもらいます。大場さんは「第19回ACジャパン広告学生賞」の新聞広告部門で「優秀賞」を受賞したので、このことについて記事を書いてもらいました。


大場唯那と申します。メディア・映像学科に在籍していて、この4月から4年生になります。この学科では、1年生でメディアなどに対する知識を積み上げ、2~4年生で実践的な演習などを行うカリキュラムとなっており、3年生の講義ではグループや個人で映像を制作しました。
私がこの学科を選択したのは、広告の制作などに興味があったからです。また、広告だけでなく、映像やCG、ドローンなどの技術を幅広く学習できることも決め手の1つでした。グループで制作を行うこともあるので、自分たちで計画を立てて作品を完成させるという体験ができるのも、他の学科にはない魅力だと思います。

この度は、第19回ACジャパン広告学生賞の新聞広告部門で優秀賞を受賞させていただきました。この作品は、3年生のメディア発展実習という講義で制作しました。この講義では、これまでメディア・映像学科で学んだことを活かし、広告だけではなくCG映像やドローンに関する授業が行われます。広告制作を行う期間では、ACジャパンの学生広告賞に応募することを目標に、課題をいくつかこなし、講評をもらうことで自身のスキルアップを目指しました。自分の作りたい物とスキルの差に悩むこともありましたが、YouTubeなどの講座を見ることや、先生からアドバイスをいただくことで納得のいくものができたと思います。

今回受賞させていただいた作品は、「選挙」をテーマとし、特に現代の投票率の低さに着目したものです。テーマが見る人に簡潔に伝わるよう、シンプルさにこだわって作成しました。普段から思いついたことはスマホにメモするようにしており、今回はここから案を出しました。私自身、他の応募者に比べ、制作ソフトの操作が特別優れているというわけではないので、日常でひらめいたことをできるだけ丁寧に表現しました。また、新聞に掲載されることを想定した広告だったので、適切なフォントや大きさを選択することに苦労しました。先生に何度かアドバイスをいただき、形にすることができました。

今回の受賞で自信にもつながったので、今後は、ACジャパン以外の公募にも積極的に応募してみたいと思います。

民放onlineに寄稿しました!

日本民間放送連盟が運営している『民放online』というサイトに、「テレビの未来 立ち止まって想像する 静岡大学・国立科学博物館共同企画展 『テレビジョン技術のはじまりと発展』を訪ねて」というレビューを寄稿しました。

https://minpo.online/article/post-250.html

記事の内容は、2022年12月13日〜2023年2月5日まで、東京の国立科学博物館で開催された「テレビジョン技術のはじまりと発展」を実際に訪れて、そこからテレビの過去と現在、そして未来をどんなふうに考えられるのか(考えたら良いのか)ということを書きました。

既に共同企画展は終了してしまっているのですが、こうしたメディアに関する企画展やイベントは日本全国でさまざまに行われています。長期休みを使って、ぜひ実物を見る学習に取り組んでほしいな〜と思います。

また、民放onlineには「民放で働く」(https://minpo.work)をはじめとして、大学生(就活生)にも有用な情報が発信されています。よかったら、ブックマークして日々更新される情報に目を通してみてください。

まもなく2023年度がスタートです。新入生の皆さんは、心躍らせながら新生活の始まりを楽しみにしていることでしょう。在学生の皆さんは、生活リズムを休みモードから授業モードに戻しておいてください。

イコールふくやま講座に登壇しました

先日、イコールふくやま講座でお話させていただく機会がありました。「SNS発信の落とし穴~安全に情報を伝えるために~」というタイトルで、ネットでの炎上事例などを含めたSNS界隈の最新事情などが主たる話題でした。

イコールふくやま講座では、2年前にも同じようなテーマでも機会をいただいており、今回はその後の状況といった側面もありました。特にここ数ヶ月、SNS発端の迷惑動画騒動が続いており、世間の興味関心も高まっていたこともあってか、思った以上の参加者でした。

もうすぐ新年度に入るというタイミングで、環境が変わるという方も多いのではないかと思います。春になり気分的も上がりがちですが、こういうときにはちょっと注意が必要かもしれません。SNSに投稿した新生活のことから個人情報が漏れてしまったり、他の人の権利を侵害してしまったりといったことは十分に考えられることです。楽しく、また有意義な使い方でできるように今一度自分の立ち振舞いを見直す機会にしたいですね。

春の見学会

 3月18日(土)に「春の見学会」が開催されました。「春の見学会」とは3月開催のオープンキャンパスのことで、福山大学のキャンパスに大勢の高校生が集いました。
 メディア・映像学科では、学科説明+学生作品紹介の後、「クイズにはコミュニケーションのコツが隠されている」をテーマとした模擬授業の体験が行われました。

「クイズにはコミュニケーションのコツが隠されている」では、参加者全員がそれぞれ”クイズをつくる”活動を行い、それらと関連付けて”他者に情報を伝える行為”コミュニケーションについて考えました。

クイズをつくる

模擬授業「クイズにはコミュニケーションのコツが隠されている」の様子

(笑)→www

 関連付けた話題として、”www”と”(笑)”を使って世代間の体験・認識の相違についても考えました。

 高校生・保護者のみなさま、ご参加、ありがとうございました。夏の3回のオープンキャンパスでは、新たな体験ができるよう、毎回、異なる内容で実施します。学科ブログなどで内容をチェックしてご参加ください。

学科教員が制作したCGがNHKの番組で使用されます!

メディア・映像学科の中嶋健明教授が制作した「広島市の大地震被害想定CG」がNHK総合の「コネクト」で使用されます。放送は3月10日の19時半からです。ぜひご覧ください。

■2023年3月10日(金)19:30~19:55<中国地方向け>

 NHK総合「コネクト」南海トラフ巨大地震 中国地方の意外なリスク

 出演:小野文恵アナウンサー他

 HP:https://www.nhk.jp/p/ts/L1Z6VNNQ6P/

令和4年度 業界説明会の開催

こんにちは  学科就職委員のつつもとです。

福山大学主催の業界説明会が、2月16日(木)、17日(金)、20日(月)の3日間開催されました。

会場は、16日、17日は福山大学の大学会館、20日は福山ニューキャッスルホテルです。参加した企業は約500社です。

今年は、まず大学会間で2日間の説明会を実施しました。

説明会会場の入り口

多くの3年生が参加しています。

大学会館ホールの会場

メディア・映像学科の3年生も企業から話を聞いています。

興味のある企業のブースで話を聞いています

メディア・映像学科の3年生、頑張っています。

就活、頑張るぞ

20日、福山ニューキャッスルホテルでの業界説明会

業界説明会の入り口

この日も多くの学生が説明会に参加しています。

ホテルでの業界説明会

メディア・映像学科の3年生も頑張っています。

3年生は、いよいよ本格的な就活が始まりました。

学生たちは、業界説明会で興味を持った企業にエントリーして内定を目指します。

頑張れ、3年生。

第9回ドキュメンタリードラマ研究会だん

2023年2月4日(土)の立春に,すごい皆さんと研究会を催しました。
今回のブログでは,第9回ドキュメンタリードラマ研究会について書きます。

日本映像学会には20の研究会があります。
2015年から研究会を開催してきたドキュメンタリードラマ研究会は,
日本映像学会の中では珍しいテレビ番組を中心に取り上げる研究会です。

第9回の今回は,『アメリカ横断ウルトラクイズ』と『世界ウルルン滞在記』の
制作に携わられていた白井博さん(テレビマンユニオン取締役副会長)と
保坂久司さん(テレビマンユニオンディレクター)をお呼びして,
今野勉さん(テレビマンユニオン最高顧問)と共にディスカッションを行いました。

日本の放送史及びテレビ史に名を刻む皆さんの横に並んで,
テレビっ子の私は研究者の仮面なんて放っぽり出して
好き勝手話してきました。
番組制作の秘話をお聞きできたのはもちろんのこと,
当時はほとんど意識されていなかったジェンダーのことまでお話しできて大満足でした。

また研究会で発表する予定があるので、ご報告しようと思います。
(ああああ〜準備頑張らなくては〜〜〜)

保育園の発表会の映像配信

メディア・映像学科3年生3名とスマートシステム学科3年生1名が、地元の保育園で開催された発表会のYouTubeLIVE配信に協力しました。指揮を執ったメディア・映像学科3年の松原さんから、当日の様子が届きましたのでお伝えします.


当日は朝5時に起床、機材の最終チェックを行いました。

その後、他のスタッフを車で拾いつつ、会場の保育園に向かいました。8時ごろに保育園に着き、すぐに機材のセッティングとリハーサルを行いました。

発表会の様子は掲載できませんが、発表会終了まで、大きなトラブルもなく、無事に任務を完了することができました。

今回の配信で良かった点は、2022年10月に開催された福山大学キャンパスイルミネーション点灯式の配信の経験を活かすことができたことと、保護者の皆様へ配信の案内を手厚く行うことができたことです。その結果、多くの方にLIVE配信をご覧いただくことができました。反省点は、やや安請け合いをしてしまったため、準備不足で臨んでしまったことや、当日来場されていた保護者の皆様へのあいさつ・撮影の説明が不十分であったことなどです。
今後も、こういった学外での活動に積極的に取り組みたいと思っています。


メディア・映像学科では、地域の商店街の活性化に協力したり、学生自身が地元映画館での映画上映会を企画・運営するなど、学科の授業で体得した知見を地域のなかで発揮する機会を多く設けています。今回の活動も、学生にとって非常に有益な経験になったのではないでしょうか。

なお、松原さんはドローンの免許も取得しており、これを活用して「福山大学薬学部開設40周年の記念動画」の撮影にも協力しています。記念動画はコチラからご覧いただけます。ドローンの映像は1:40くらいからです。