濱口竜介監督、おめでとうございます!

 先月末に開催されたアカデミー賞(第94回)で、濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』が見事、国際長編映画賞を受賞しました。メディア・映像学科からも、遅ればせながらお祝いをいたします!

 ただいま学科では、3年ぶりとなる映画館での映画会開催に向けて準備が進んでいます。実は、メディア・映像学科映画会では、濱口竜介監督には大変お世話になっていたのです。

 前回、2019年開催の映画会で上映した作品は、監督の『寝ても覚めても』でした。当時、この作品がカンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品されたこともあり監督にとって大変お忙しいタイミングにも関わらず、映画会(学生とのティーチインも!)にご登壇いただけました。そして、監督に登壇いただいたのはこれだけではなく、2013年、第2回の映画会では『なみのおと』で、お越しいただいておりました。これまでのメディア・映像学科映画会で唯一、2度ご参加いただいたゲストが濱口竜介監督です。

 今回のアカデミー賞では国際長編映画賞だけでなく、作品賞、監督賞、脚色賞にもノミネートされていました(日本映画としてははじめて)。ほかにも世界中の映画賞を受賞され、世界の映画人となった監督の歩みを、メディア・映像学科でも共有させていただけたことを、学科一同大変ありがたく感じております。今回の受賞、大変おめでとうございました!!

 

 

映画上映会の準備レポート②

映画会実行委員の広報から,映画上映会の準備状況②をレポートします。

3年ぶりの開催が決まったメディア・映像学科主催の映画上映会。本番を迎える29日までにまだまだやることがたくさん!そこで,今日のブログ記事では,実行委員の仕事をご紹介します。

2022年度の実行委員は役割を3つに分けて活動しています。①渉外,②取材,③広報です。では,それぞれどんな活動をしているのか詳しくご紹介していきましょう。

渉外で活躍しているのは,3年生の廣瀬健人さん(岡山県立勝山高校)と森野巧己さん(私立崇徳高校)の2人です。
2人は,映画会開催にあたってパンフレットに掲載するお祝いのメッセージを頂くため説得力のある依頼状を作成したり,メッセージを頂戴する候補者を迅速にリストアップして委員会のミーティングで承認を取ったり,映画上映会の「交渉役」として活躍しています。2人の見事な活躍でパンフレットの作成からポスター掲載までの様々な作業が驚くほどの速さで進んでいます!

次に取材担当として準備を進めている4年生の落合千尋さん(広島県立三原高校)と松永雪花さん(私立銀河学院高校)です。
2人は,2022年度の映画上映会で取り上げる『忘れてはいけないこと〜認知症受刑者が問いかけるもの』を何度も何度も視聴し,映像に対して浮かんだ疑問や違和感をリストアップし,ティーチインに向けて準備を進めています。この2人が映画会当日に、実行委員の代表としてティーチインの場に立ちます。映像を見ただけではわからない部分を掘り下げるだけでなく,「ドキュメンタリーってなんだろう」という疑問にまで迫ろうとする鋭い質問を準備中です。どんなティーチインが繰り広げられるのか,ご期待ください。


そして最後に,広報は4年生の瀬戸翔太さん(広島県立福山誠之館高校)と3年生の高垣愛加さん(私立盈進中学高校)です。
広報の2人は,ポスターやチラシ,パンフレットなどの販促物の他,新型コロナウィルス感染症対策の一環で来場のみなさまにお配りする参加票を作成しています。使用する色からフォントの種類,そしてレイアウトなどは何度も調整を重ねた自信作です。私たちの制作物によって,「誰かを排除」することがないように配色とフォント選びには時間をかけました。


4月29日(金・祝)の本番まであと14日。
素敵な映画上映会になるよう日々準備中です!
みなさまのお越しを実行委員一同,お待ちしております。

新1年生と19号館改装プロジェクト(午前編)

メディア・映像学科では,2021年度の新入生オリエンテーションから,1年生同士が連帯するためアイブレとチービルのプログラム,そして19号館改装プロジェクトを行なっています。

2022年度の新入生オリエンテーションでは,午前中に新聞紙を使ったゲームを4つ行いました。普段はほとんど新聞を読まない大学生が,この日は血眼になって新聞紙面に目を凝らします。どんなゲームを行ったのか簡単にご紹介していきます。

最初のゲームは,「長さ」を競う新聞ビリビリゲームです。グループに分かれ,1人の持ち時間40秒で新聞紙をビリビリ破き,次の人にパスして最後の長さを競うとても簡単なゲームです。でも,切り始める場所や切る方向,そして渡し方に注意しないと長い1本の紐にはなりません。写真をご覧いただくと,みんな真剣に(でもときどき大胆に?)新聞を切っている様子がわかります。

その後は,「形」を競う新聞ビリビリゲームです。お題は「ゴジラ」と「ピーチ姫」。独創性あふれる作品から,まさにお題を模した作品までグループ一丸となって一つのことに取り組み,緊張が少し解れたかな?という様子でした。

そして午前最後のゲームは,「怪文書」ゲームです。お題の文章を,新聞紙にある文字を使って完成させるというゲームなのですが,これがなかなか見つからない。「そっちに”映像”ってある?」「こっちの紙面にはカタカナの”メ”があったよ」など互いに声を掛け合いながら作業していきました。ちなみに,お題の文章は次の3つ。

①福山大学メディア・映像学科

②我々はバルタン星人だ

③みんなで一緒に2026年3月に卒業するぞー!!

感染対策のため大盛り上がりすることはできませんでしたが,普段あまり触れないメディアを使いながら,メディアで遊ぶ楽しさを伝えました。

そうこうしているうちに,お昼のお弁当が到着し,みんな思いおもいの場所を選んで感染対策に気をつけつつお昼ご飯を食べました。

メインイベントであるDIYは午後に行いました。午後編は,次のブログでご報告します。お楽しみに!

大学要覧2022が完成しました!

メディア・映像学科では,大学要覧の作成に在籍学生が参加しています。

2022年度の大学要覧には,たくさんの学生が撮影&出演に協力してくれました。デジタルパンフレットが公開されたこのタイミングで,オススメページを紹介します!

(↓以下のボックスをクリックいただくと,デジタルパンフレットに飛びます)

P8の「学長から未来をプレゼンテーション」で,大塚学長の対面に登場している女性学生。紹介はありませんが,実はここに学科学生が出演しています。

P14〜P15の「学生から未来をプレゼンテーション02」は,メディア・映像学科の学生がババーンと2ページにわたって登場しています。メディア表現におけるジェンダー平等を目指すメディア・映像学科では,女性表現者の育成に力を入れています。このようにジェンダーバランスを意識した表現者の育成により,メディア制作現場の「当たり前」を私たちは変えていけると信じています。

P42の「感染症対策」で,マスクを装着してオンライン授業に参加している女性学生。紹介はありませんが,実はここにも学科学生が出演しています。

そして,いよいよ!学科紹介のページです。

P62〜P63には,学科で実際に行われている授業に学生カメラマンが潜入し,普段のありのままの授業の様子を撮影した写真が大きく掲載されています。学科では,各自所有のパソコンを使って,ノートをとったり,資料を共有したり,身近なICT教育を実践しています。また,在学生の笑顔が光る学生インタビューも必読です。そして,開講している科目をたっぷり掲載し,バージョンアップしたカリキュラムマップに興味を持っていただけたら嬉しいです。

なお,「学生から未来をプレゼンテーション02」と「学科紹介」のページの写真は,4年生に在籍されている谷本蒼弥さんが撮影してくれました!

メディアを勉強したい!

そんな気持ちを抱かれている受験生の皆さん!ぜひ2022年度の大学要覧をじっくりご覧ください。次回は,大学要覧作成の裏側をちょこっとだけレポートします。

映画上映会の準備レポート①

映画会実行委員の広報から,映画上映会の準備状況をレポートします!

2022年4月29日(祝・金)に,私たちが準備を進めてきた2022年度映画上映会を開催します。もともと,今年2月の開催を予定していたのですが新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえて中止になり,2022年度の開催を目指して準備を続けてきました。

そんな困難な状況のなか,多くの方々のご協力のもと,いよいよ今月29日に開催できることになりました(でも,感染状況によっては変更の可能性があります)。

メディア・映像学科主催の映画上映会では,2015年に『心が叫びたがってるんだ。』,2016年に『小熊と満月』と『ロンドンコーリング』,2018年に『寝ても覚めても』を上映しました。どの年も,作品に携わった方々をお迎えし,ティーチインの場を設けました。


そして2022年に上映するのは「地方の時代映像祭2021」でグランプリを受賞された番組であるOHK岡山放送さんの『忘れてはいけないこと~認知症受刑者が問いかけるもの~』です。映画会でドキュメンタリー映像を上映するのは初の試みです。今回はOHK岡山放送アナウンサー・岸下恵介さん、OHK岡山放送カメラマン・高原信二さんをお迎えし,ティーチインの場を設けます。


新型コロナウイルス感染症対策を十分に実施の上,開催いたします。

実行委員一同,皆様のご来場をお待ちしております。

映画上映会を3年ぶりに開催します!

2022年4月29日(祝・金)に,3年ぶりに映画上映会を開催します!

今まで商業映画を中心に映画上映会を開催してきましたが,映画上映会では初となるテレビドキュメンタリーを上映します。

長年,岡山放送(OHK)さんとメディア・映像学科は産学連携科目「マスメディア論」を開講してきた間柄。そのようにたくさんの学びの機会をご提供いただいてきたOHKさんがなんと!「地方の時代映像祭2021」でグランプリを受賞されたのです。

その朗報を聞いた瞬間,頭に浮かんだのは「次の映画上映会はこれでいく!」という思いでした。そして,受賞のお祝い&初めてテレビドキュメンタリー上映に取り組むにはぴったりの番組だったので,今回の映画上映会を開催する運びとなりました。

当日は,上映番組を制作されたアナウンサー・岸下恵介さんとカメラマン・高原信二さんをお迎えして,お二方と実行委員2名がティーチインの時間を持ちます。その質問内容も,実行委員会で何度も議論し,吟味したものになっています。

実は,今年2月の開催を目指して準備を進めてきた映画上映会でしたが,新型コロナウイルス感染症の拡大状況を鑑み,2021年度の開催は中止ということに。そんななかでも実行委員6名の学生は開催することを諦めず,多くの方々にご協力いただきながら,2022年度が始まったばかりの4月29日に3年ぶりの映画上映会に漕ぎ着けました。

ただし,感染状況は予断を許さず,延期する可能性もあります。ここまで実行委員メンバー6人で力を合わせて準備を進めてきたので,「いつでも開催できる」状態ではありますが,こればかりは全方面にお祈りをささげるしかなさそうです。

感染症対策にも十分に配慮し,3年ぶりの映画上映会を開催予定です。感染症対策のため十分なお席を確保できませんが,皆様のお越しをお待ちしております。

なお,次回の映画上映会に関する記事は,実行委員の学生から届いた熱い思いをお届けします。

春のオープンキャンパス

在学生が自分の制作した作品を解説

先日、春のオープンキャンパスが開催されました。まん延防止等重点措置もギリギリ解除され、対面での実施となりました。

今回はちょっとした模擬授業としてコミュニケーションという日常的な行為とクイズの関係について考えてみました。近年はクイズ番組がたくさん制作されており、毎日どこかの放送局でクイズ番組やってるのではないかと思うほどです。そういう状況があるということは、クイズというコンテンツが人気を得ている(つまり視聴率がいい)ということ。それは一体なぜなのか。今回の模擬授業では時間の都合であまり触れられませんでしたが、コミュニケーションの仕方やコミュニケーションに対する感覚的なものの変化があると思っています。今回の模擬授業はそれを実感するためのワークを行った次第です。難しい課題でしたが、参加者の皆さんはあれこれ悩みながら取り組んでいただきました。コミュニケーションって難しいなと改めて思った人もいたかもしれません。

メディア・映像学科はその名の通り、メディアと映像について学ぶ学科です。メディアは大変いろんな定義ができる幅広い概念です。また映像も視覚のみならず、五感で捉えることできるコンテンツとしていろんな形を包含します。今回取り上げたコミュニケーションやクイズもメディアや映像というもの理解するための一つのネタです。そう考えると、メディア・映像学科ではいろんなことを学ぶ(学べる)学科ということになります。是非今後のオープンキャンパス等に参加してそのあたりを実感して欲しいなと思います(´ー`)

学科初・学生の学会発表デビュー

本学科初となる学会発表を,メディア・映像学科3年生の松永雪花さん(銀河学院高等学校出身)が行いました。

2022年3月12日(土)〜13日(日)の2日間にかけて開催された情報コミュニケーション学会の第19回全国大会は,新型コロナウィルス感染症の状況を鑑み,Webexを用いてオンラインで行われました。本来なら,神奈川県相模原市にある青山学院大学で催されるはずだったのですが,オンラインに切り替わったことで地方大学の学生も参加しやすくなり,「1年間取り組んできた卒業研究の成果を発表してみよう!」ということで学科初の学会発表デビューに至りました。

松永さんの発表タイトルは「ディズニープリンセスイメージの変遷と今後」で,フェミニズム・スタディーズとリプレゼンテーション・スタディーズを掛け合わせた意欲的な研究です。

大学の先生方や大学院生に混じり,たった15分で1年間の研究成果を発表するという学会発表の洗礼を受けながら,松永さんは見せ方や伝え方を工夫したスライドを使って堂々と発表されました。また,学会発表前には,予稿集に論文を投稿するのですが,その執筆にも精力的に取り組まれました。丸山ゼミでは3年生の後期末に1万字レポートの提出を課していますが,その時のものよりも,内容と文章表現が何段階も成長した予稿論文でとても驚きました。

松永さんの卒業研究の提出まで残り9ヶ月。

さらに作品分析を精緻化し,充実した卒業研究が提出される日が楽しみです。

サブリーダー研修に協力してきました

ウチガイトです

先日、尾道市の小中学校の管理職向け研修に「情報モラル」関係の話題でお話をさせていただきました。時節柄オンラインでの研修です。

近年、DX(デジタルトランスフォーメーション)やデジタルシチズンシップなど、「情報」や「デジタル」が組み合わせたワードを良く目にしますが、教育の世界でもそれは同様です。大学入学共通テストに「情報」という教科が追加されることを知っている方もいらっしゃるのではないかと思います。

今回、尾道市の研修で取り上げた話題は情報モラルについてでした。モラルの指導というのは、なかなか難しいものなのです。なぜかと言えば、「望ましい行為を実際の行動に移すことの出来る【態度】」を育てなければならないからです。例えば「これをしてはいけない」や「これをしましょう」といった行動の形を示したとしても、「先生や親に言われたからやろう」という【態度】ではモラルの指導として不十分となってしまうのです。難しい…。

今回はサブリーダー(教頭先生や主幹教諭の方など)研修ということだったので、学校と家庭・地域との連携をどのように考えるべきかなどについても触れながらお話をさせていただきました。

社会が変われば、一員たる学校・教師・子どもたちも変わっていかなければなりません。デジタルの世界は変化が著しく、それに適切に対応していくためには大変なんですが、こうした研修を通して少しでも力添えできればと感じているところです。

オンライン研修だったため、記録の写真を撮ることを忘れてしまい、味気ないブログになりました。文字以外のメディアも大事だなぁと改めて思いました(´ー`)

PTA向けの講演をしてきました

ウチガイトです。

先日、尾道市の小学校でPTA向けの講演をしてきました。夏休み前の7月に全てのクラスで出前授業をさせていただいたこちらの学校です。

子どもたち向けに話した内容を振り返りつつ、保護者として何に気をつけるべきか。家庭内のこととしてだけではなく、地域全体でこの問題について意識を共有することの重要性や、子どもたちが抱えている課題は「大人の通常の目線」からは気付きにくいことなどをお話しさせていただきました。

また講演の前後には情報モラルに関する授業がすべての学年で行われ、そちらも参観させていただきました。モラルに関わる授業は自分のこととして理解をしてもらうことの難しさがあります。そのためには日々の積み上げが不可欠です。

GIGAスクールやオンライン授業などの実施など、ICTは一層身近でかつ重要や存在になってきています。そうした状況下において、メディアを適切によりよく使いこなす力を、家族みんなで一緒に身につけていって欲しいなぁと思います(´ー`)