6月25日(土)高校生のための進路別セミナー開催(福山駅前)

今週末、福山大学・福山平成大学では、「高校生のための進路別セミナー」を開催します。
会場は、福山駅すぐの福山大学社会連携研究推進センター(宮地茂記念館)です。

セミナーでは、すべての学科の特徴をコンパクトに紹介します。興味のある学科のセミナーに参加して、進学先の検討にお役立てください。もちろんメディア情報文化学科の紹介もあります。高校生のみなさん、ぜひご参加ください。

福山大学・福山平成大学
高校生のための「進路別セミナー」

日時:6月25日(土) 受付/ 9:30~
   1部/  9:50~10:50 ※質疑応答含む
   2部/ 11:00~12:00 ※質疑応答含む
対象:高校生(1.2年生及び保護者の方も参加できます)
場所:福山大学社会連携研究推進センター(宮地茂記念館)

http://www.fukuyama-u.ac.jp/entrance/soudankai/seminar_post.html

お申込み・お問い合わせ先
kouhou@fucc.fukuyama-u.ac.jp
〒 729-0292
広島県福山市学園町1番地三蔵
福山大学 入試広報室
tel (代)084-936-2111
(直)084-936-0521

NHK杯・全国高校放送コンテスト広島県大会の審査を担当しました(飯田講師)

講師の飯田です。

6月12日(日)、福山市立福山中・高等学校で開催された「NHK杯・全国高校放送コンテスト」広島県大会で審査員を担当させていただきました。このコンテストは、全国の多くの放送部員にとって一年で最大のイベントで、アナウンス、朗読、ラジオドキュメント、テレビドキュメント、ラジオドラマ、テレビドラマ、校内放送研究といった部門があります。夏休みに全国大会がおこなわれるNHKホールは、放送部員にとっての甲子園といえます(ちなみに、アナウンス部門と朗読部門の上位入賞者は、翌春の甲子園の司会進行役を依頼されるそうです)。僕は今年度、ラジオドラマ部門の審査員を務めました。

このお仕事をお引き受けして今年で4年目になります。秋の大会(広島県高等学校総合文化祭放送文化部門)の審査も担当させていただいているので、ベテランの域に達してきました(笑) かつて大会で顔を合わせていた生徒のなかには、いまメディア情報文化学科で学んでいる学生もいます。

審査の基準としては、プロに近い水準であるかどうかではなく、あくまで「高校生らしさ」が求められます。NHK杯の開催要旨には、「高等学校の特色ある教育活動の中枢となる校内放送活動の健全な育成」、「美しく豊かな日本語を大切にする心情を育て、あわせて話す力、表現する力を高める」、「学園生活の中にうるおいを育て、心のふれあいの場をつくる」といった目標が掲げられており、高等学校の教育理念と密接に結びついているといえます。こうした理念を踏まえることで、NHK杯を目指している高校生たちが制作する作品は、ちょっと語弊があるかもしれませんが、「優等生」的であることが求められます。

それにも関わらず、近年の審査で印象なのは、学校の教室もしくは部活の息苦しさ、そのなかでの身近な他者(クラスメイトもしくは部活の先輩や後輩)とのコミュニケーションの不自由さ、それらをどう乗り越えて「成長」するかということが、多くの作品のテーマに据えられていることです。今年は自殺を扱った挑戦的な作品もありました。

過剰に「優等生」的でないことが純粋に嬉しい反面、こうしたモチーフが(既存の映画やテレビドラマ、アニメなどの影響も無意識に受けつつ)おそらく全国の同世代のあいだで共有されているという現状を自覚し、これからの創作に活かしていってほしいと思います。

(メディア情報文化学科 講師 飯田豊)

高校生CMコンテストの応募用紙を公開しました!

先日、こちらのブログでもお知らせした「高校生CMコンテスト」の応募用紙を公開しました。
ふるってご応募ください。みなさんからの力作をお待ちしています!

第6回高校生CMコンテスト2011応募用紙 (PDF)
http://www.fuhc.fukuyama-u.ac.jp/human/media/cm/2011/pdf/2011CMApplication.pdf

コンテストの詳しい情報はこちらをご覧ください。コンテストの情報は随時更新し、こちらのブログでもお伝えします。

高校生CMコンテストは、映像メディアに対する高校生の豊かな感性を開花させ、その才能を支援することを目的として、福山大学人間文化学部メディア情報文化学科が毎年開催しています。

今回のテーマは、あなたの「まち」を全国にアピールしよう!です。他の地域の人には知りえない地元の魅力で人を惹きつけ、その「まち」に行きたくなるようなCMを考えてください。

応募締切
2011年9月17日(土)消印有効

高校生であればどなたでも応募できます。個人・グループを問いません。あなたの作品をお待ちしています。

部門
映像作品の部: 撮影・映像した15秒か30秒の映像作品
企画コンテの部: CMの企画と絵コンテ
広告コピーの部: 地域の魅力を凝集して伝える短いフレーズ

第6回高校生CMコンテスト2011
http://www.fuhc.fukuyama-u.ac.jp/human/media/cm/2011/

編入学学生募集のお知らせ

メディア情報文化学科では、平成24(2012)年度に2年次または3年次に編入学する学生を若干名募集します。
出願期間は、平成23年6月20日(月)から平成23年7月1日(金)です。
わたしたちの学科で学びたい方やご興味のある方に、ぜひお知らせください。

くわしい出願資格や選考方法については、募集要項をご覧ください。

福山大学人間文化学部編入学試験学生募集要項 (PDF)

似てるけど違う

講師の渡辺です。

事例1.
ゼミの学生さんがホワイトボードに某有名猫型ロボットを描いていました。
でもその絵は「似てるけど、絶対違う」というものでした。


僕は絵が下手で下手で仕方がないのですが、この某有名猫型ロボットだけは得意です。
会議用ノートにはこればかりが描かれています。
本当はここに僕の作品も載せたいのですが、あまりに上手すぎるので著作権の都合上、割愛します。

事例2.
あるキャラクターについて調べてきた学生さんが居ました。でもレジメにそのキャラの絵は無かったので試しにゼミ学生さんたちに描いてもらいました。
それがこれ↓


何を描きたかったか、わかりますか?
右隅の絵はぼかしを入れました。非常に上手くかけていたのでこれも
著作権の都合です。まあ全体的に残念な感じですね。

事例1,2のように非常によく知っているキャラクターを描こうとすると
全然ダメ、という現象はよく発生します。デザインに造詣の深いS先生によると
「描けるほどきちんと記憶してはいないのではないか」とのこと。
ま、ぼんやりと記憶しているって感じですかね。
でも何度か描いていると上達するらしいのでときどきゼミで練習することにします。

ちなみに「著作権」にこだわったのは僕が講義で著作権について話したばかり
だからです。
ところで「著作者人格権」ってすごく言いにくい気がします。毎年噛みます。

共同通信の連載「テレビの現代史」にコメント(飯田講師)

講師の飯田です。


共同通信の大型連載「テレビの現代史」、第1部の初回にコメントを寄せました。そろそろ加盟紙に載っている頃ではないかと思います。地上波デジタルが完了するのを目前に、テレビの歴史を振り返る企画です。およばずながら資料提供や助言をさせていただきました。


僕の研究テーマのひとつは、テレビ技術の社会史です。ちょっと長いですけど、ご興味のある方はこちらをどうぞ


(メディア情報文化学科 講師 飯田豊)

最近、耳にした言葉について

講師の内垣戸です。

今年度にはいって「たちまち」というフレーズをよく耳にするようになりました。話し言葉の中で頻繁に使われる言葉ではないし、文脈的にも少し違和感があったんですが、最近のいわゆる流行の使い方なんだろうと思っていました。ふと思い立って調べてみると、この言葉は広島の方言とのこと。

意味は通常使われる「すぐに」とか「即」といった意味ではなく、「とりあえず」というニュアンスなのだそう。そう理解すると、文脈的な違和感は解け、なるほどと思いました。

それにしても、これまで広島的「たちまち」という言葉をほとんど聞かなかったのは単なる偶然なんでしょうか?

(メディア情報文化学科 講師 内垣戸貴之)

上海に行ってきました(飯田講師)

講師の飯田です。

先週末から今週にかけて、上海に行ってきました。僕が運営に参加しているMELL Platzと、復旦大学媒介素質研究センターとの共催で、「東アジアにおけるメディアリテラシーの展開」と題する公開研究会(ラウンドテーブル)をおこなったためです。

この研究会のことは別の機会に書きたいと思いますが、メディア情報文化学科には、中国からの留学生が多く在籍しています。留学生対象の一般入試で入学した学生もいれば、中山大学、貴州師範大学、湖南大学といった中国国内の大学に在籍し、ダブルディグリー(双方向学位制度)によって、福山大学で学んでいる留学生も少なくありません。

上海にゆかりのある留学生も多いようです。上海に着いたその日、僕のゼミに在籍している貴州師範大学の学生の従姉とお会いすることができ、市内をガイドしてくださいました。半日であちこちまわることができて、感謝し尽くせません。

今回の出張で、中国の文化(の一端)に触れ、日本と中国のメディア環境の違い、そしてメディア研究の枠組みの違いを体感することができたのは、今後の学生指導にとっても非常に良い経験でした。留学生からじっくり話を聞いて僕が学びたいと思っている宿題も、たくさん持ち帰りましたし。

(メディア情報文化学科 講師 飯田豊)

4年生の卒論中間発表を行いました


講師の内垣戸です。

少し前の話になりますが、4年生の卒論中間発表を行いました。所属ゼミに関係なく、テーマごとに教室、時間帯を割り振って、内容的にまとまった形で発表質疑応答ができるようなスタイルですすめました。

時間的な余裕はほとんどなかったため、しっかりした議論はできませんでした。しかし、その中でもキラリと光るやりとりがあって、一安心です。こうした発表の場は、ともすれば「発表のための発表」になりがちで、「今、自分がどこまでできていて、何がわかっていないのか。どんなことが課題なのか」という、自分の研究を振り返るという目的を見失ってしまうことがしばしばあります。質疑応答についても同様です。「質問のための質問」ではなく、「なぜこの質問をするのか。この質疑応答で新たに何がわかって、それが相手の研究にどう役立つのか」ということが意識された質問であるかどうか。

でも、これって実はすごく難しいんですよねぇ。
しかしその積み重ねこそ、大学で(に限らずですが)の学びの本質です。

今後も是非続けていきたいですね。

(メディア情報文化学科 講師 内垣戸貴之)

ウメサオタダオと福山

講師の杉本です。

先日、大阪の国立民族学博物館で開催されている「ウメサオタダオ展」に行きました。梅棹忠夫は、世界各地を探検し独自の文明論を構想した著名な研究者です。彼は、この博物館を創設した初代館長でもありました。昨年(2010年)、惜しくも亡くなり、訃報できいたことがある人も多いかもしれません。

ウメサオタダオ展(国立民族学博物館)
http://www.minpaku.ac.jp/special/umesao/

会場では、さまざまな仕事の資料や道具が、そのまま展示されていました。展示されていたのはごく一部でしょうが、それでも大量のカードやノート、スクラップブックの数々に圧倒されました。学生さんには、ぜひ行ってほしいところですが、行けなくても展覧会のサイトでその一端を見てほしいと思います。

さて、この展覧会の会場に、梅棹ゆかりの土地が地図に示されていました。なんと、そのなかに、わがまち「福山」がありました。わたしにとって、梅棹忠夫はモンゴルやアフガニスタンといった秘境のイメージが強かったので、国内の都市、それも福山があることに意外な気持ちを抱きました。

じつは、梅棹は1960年頃、日本各地をおとずれて、雑誌『中央公論』に文明論紀行「日本探検」を書いていたのです。その連載第1回の舞台が福山でした。その紀行文を読んでみたところ、とてもおもしろい! 内容は、福山藩の藩校だった誠之館をたずねながら、日本文明における伝統と近代化の問題、地方と中央の問題というふたつの主題へと流れていきます。この短い論考が執筆された頃、福山には、まだ山陽新幹線も開通しておらず、福山城の天守閣も再建されていません。読みすすめるうちに、このときの福山の様子がうかがえるとともに、福山の歴史や気風をちょっぴり知ることができました。興味のある方は、ぜひ読んでみてください。

梅棹忠夫「福山誠之館」『梅棹忠夫著作集 第7巻 日本研究』中央公論社、1990年、7〜46ページ。

残念ながら大学図書館にはないようです。福山市図書館にはありました。

(メディア情報文化学科 講師 杉本達應)